TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年8月6日放送)

TOKIO HOT 100 2017-08-06 放送回ランキング ランキング

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2017年8月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年8月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年8月6日放送回のTOKIO HOT 100、TOP10の頂点に立ったのは桑田佳祐「若い広場」だった。サザンオールスターズのフロントマンとして日本のポピュラー音楽を長く牽引してきた桑田は、ソロ名義でも独自の表現を重ねてきた存在で、この曲もまた彼らしい肉厚な歌謡ロックのグルーヴを備えていた。晩夏に差し掛かる8月という季節に、青春性と大人の哀愁が同居するような楽曲がチャートの頂点に立ったことは、リスナーの季節感覚とも呼応していたのではないか。長いキャリアを持つアーティストが、その時々のシーンで新曲を発表し続け、なお現役感を失わないことの凄みを感じさせるランクインだった。

この週のTOP10を眺めると、国内外の音楽シーンの多様性がそのまま反映されているのが興味深い。2位にはCALVIN HARRISが手掛けたスター競演の「FEELS」がつけており、EDM以降のポップミュージックがいかにフィーチャリング文化と結びついているかを象徴する一曲だった。3位のMISIAは日本を代表するボーカリストとして、海外アーティストとのコラボレーションを重ねながら独自の音楽性を深化させてきた歩みがうかがえる。4位のTLCは90年代から活動する伝説的グループであり、彼女たちの新曲がこの時期のチャートに顔を出していたこと自体が、往年のR&Bファンにとって感慨深いものだったはずだ。

邦楽勢では、5位のNEVER YOUNG BEACHが体現する脱力感のあるシティポップ的な感触、6位のSPITZが持つ普遍的なメロディーメイカーとしての存在感、7位の星野源が示すポップスとしての洗練、9位のMr.Childrenが積み重ねてきた国民的バンドとしての厚みなど、世代もスタイルも異なるアーティストたちが同じチャートの中で並び立っていた。これは当時のJ-WAVEのプレイリストが持っていた、ジャンルや世代を横断する編成方針をよく物語っている。8位のJACK JOHNSONのようなアコースティックでオーガニックな音楽性も違和感なく共存しており、都市生活者のBGMとしての多彩さがこの時代のラジオカルチャーの魅力だった。

そして10位にはLINKIN PARKの「TALKING TO MYSELF」がランクインしている。2017年の夏は、このバンドにとって非常に大きな喪失があった時期として、多くの音楽ファンの記憶に刻まれている。ロックファンのみならず、幅広い層に衝撃を与えたニュースの直後だったこともあり、この曲がチャートに残っていたこと自体に、リスナーからの特別な思い入れが重なっていたと想像される。

桑田佳祐という日本のポピュラー音楽史を体現する存在が1位を飾りつつ、国内外の新旧アーティストが混在するこの週のTOP10は、2017年という年の音楽シーンの縮図だったと言えるだろう。ストリーミングサービスが徐々に浸透し始めていた時期でもあり、リスナーの聴取スタイルが多様化する中で、ラジオチャートがどのような役割を果たしていたのかを想像させてくれる貴重な記録である。改めて聴き返すと、それぞれの楽曲が持つ季節感やその時代ならではの空気感が蘇ってくるはずだ。

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2017年8月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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