TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年11月10日放送)

TOKIO HOT 100 2002-11-10 放送回ランキング ランキング

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2002年11月10日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年11月10日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年11月10日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に立ったのは、サンタナがミシェル・ブランチをフィーチャリングに迎えた「THE GAME OF LOVE」だった。カルロス・サンタナといえば1969年のウッドストックからロック史の生き証人のような存在だが、2000年前後は「Supernatural」でロブ・トーマスやプロダクトG&Bを迎えたコラボレーション路線が世界的な大ヒットとなり、ベテラン・ギタリストが若い世代のシンガーやプロデューサーと組むことで新たなリスナー層を掴むという流れが定着していた時期にあたる。ミシェル・ブランチは当時まだ10代から20歳前後の若手シンガーソングライターで、透明感のある歌声とアコースティックな佇まいがオルタナティブ・ポップの新鮮な風として支持されていた。ベテランの重厚なギターワークと若い女性シンガーの伸びやかなボーカルが組み合わさることで生まれる世代を超えたケミストリーは、まさにこの時代のポップミュージックが持っていた面白さを象徴していたと言える。 この週のTOP10全体を見渡すと、洋楽・邦楽が入り混じりながらも互いに刺激し合っていた2002年という時代の空気がよく伝わってくる。2位には山下達郎「LOVE GOES ON(その瞳は女神)」がランクインしており、日本のシティポップ/AORの系譜を継ぐ職人的なサウンドメイクが健在であったことを示している。3位のMONDO GROSSO feat. BoAは、当時韓国から日本デビューを果たして間もないBoAの声を大沢伸一が手掛けるクラブ・ミュージックの文脈に乗せた一曲で、日韓のポップスが接近していく初期の兆しとしても興味深い。4位のCrystal Kayもまた、R&B的な歌唱を武器に日本のポップシーンに新風を送り込んでいた存在だ。 洋楽勢に目を向ければ、5位のUnderworldはUKのエレクトロニカ/テクノシーンを代表するアクトであり、7位のU2は「Electrical Storm」でエレクトロニックな質感を取り入れた実験を見せていた。8位のTLCはR&Bガールズグループの黄金期を支えたグループとして、9位のビョークは独自の音楽世界を切り開く存在として、それぞれジャンルの成熟を感じさせるラインナップだ。6位の平井堅「RING」は、フジテレビ系ドラマ主題歌としても話題を呼び、透明感のある高音ボーカルが邦楽シーンにおける新しいバラードの形を提示していた。10位にはRHYMESTERとクレイジーケンバンドという異色の組み合わせによる「肉体関係 PART.2」が入り、ヒップホップとファンクが日本語ラップの文脈でユーモラスに融合する様も面白い。 こうして振り返ると、この週のチャートはロックの重鎮とポップスの新人、洋楽のクラブミュージックと邦楽のR&B、そして日本語ラップのユーモアまでが一枚のリストの中で共存していたことがわかる。ジャンルやキャリアの長さに関係なく、良質なメロディとグルーヴが等しく評価されていた2000年代初頭ならではの多様性が、このTOP10には凝縮されている。サンタナとミシェル・ブランチが1位に立ったという事実そのものが、ベテランと新人が手を取り合うことで生まれる音楽の力を、当時のリスナーに強く印象づけていたのではないだろうか。

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2002年11月10日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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