TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年10月8日放送)

TOKIO HOT 100 2017-10-08 放送回ランキング ランキング

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2017年10月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年10月8日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年10月8日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の頂点に立ったのはBECKの「UP ALL NIGHT」だった。80年代から音楽シーンの最前線を歩み続けてきたベテランが、当時最新のダンス・ロック的なアプローチで新たなリスナー層にも届く楽曲を提示していたことが印象的だ。ジャンルを軽やかに横断してきたアーティストが、この時期にどんな音像を選び取っていたのかを聴き直すと、時代の空気とキャリアの成熟が重なり合う瞬間を感じ取ることができる。

TOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽が拮抗しながら混在しているのがこの週の特徴だ。2位にはMAROON 5とSZAの共演曲「WHAT LOVERS DO」がつけており、当時のポップシーンでフィーチャリングやコラボレーションが当たり前の手法として定着していたことがうかがえる。SZAはこの後R&Bシーンの中心的存在へと駆け上がっていく歌姫であり、その萌芽をこの時点のチャートから感じ取れるのも興味深い。4位のU2、5位のARIANA GRANDE feat. ZEDD、8位のJUSTIN BIEBER AND BLOODPOP、10位のAUSTIN MAHONEといった顔ぶれからも、EDM的なプロダクションとポップスの融合がこの時期の主流であったことが読み取れる。

邦楽勢では3位にKANA-BOONの「涙」がランクイン。バンドサウンドの熱量をラジオのチャートに持ち込む存在として、彼らの位置づけは当時から一貫していた。6位には日食なつこの「レーテンシー」。ピアノを軸にした激情的な歌唱で独自の世界観を築いてきたアーティストであり、この週のチャートインはその表現力が広く評価されていたことの証左と言える。7位には三浦大知の「普通の今夜のことを -LET TONIGHT BE FOREVER REMEMBERED-」。ダンスとボーカルの両面で圧倒的な完成度を誇る彼の楽曲がミドルレンジに位置していたことも、この時期の邦楽シーンの層の厚さを物語る。9位の大森靖子「流星ヘブン」は、独特の詩世界とパンチのある歌唱で唯一無二の存在感を放っていたアーティストの一曲であり、オルタナティブな感性がメインストリームのチャートにしっかりと根を張っていたことを示している。

こうして並べてみると、2017年秋という時期は、EDM以降のポップスが洗練を極めつつ、一方でロックバンドやシンガーソングライター的な表現も並走していた、非常にバランスの良い音楽的過渡期だったことがわかる。BECKという長いキャリアを持つアーティストが1位に立っていたこと自体、単なる流行の消費ではなく、良質な音楽を長期的に評価する土壌がリスナーの中にあったことを物語っているのではないだろうか。当時オンエアされていたこのチャートを聴き直すことは、単なる懐古ではなく、音楽の多様性がどのように共存していたかを再確認する作業でもある。

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2017年10月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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