TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年12月8日放送)

TOKIO HOT 100 2019-12-08 放送回ランキング ランキング

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2019年12月8日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年12月8日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年12月8日の「TOKIO HOT 100」で1位を獲得したのは、COLDPLAYの「ORPHANS」だった。この曲は同年11月に発表されたアルバム『Everyday Life』からのナンバーで、シリアなアフリカン・パーカッションを軸にしたグルーヴと、コールドプレイらしい高揚感のあるコーラスが共存する仕上がりが印象的だった。バンドとしては、この時期からライブツアーを控える意向を示すなど、活動のあり方そのものを見直す姿勢が話題になっていた頃でもあり、そうした背景を踏まえて聴くと、楽曲に込められた祈りや連帯のニュアンスがより深く響いてくる。

この週のTOP10を眺めると、2019年末という時代の音楽的な多層性がよく見えてくる。2位にはAIの「BABY YOU CAN CRY」がランクインしており、国内R&Bシンガーとしての表現力の高さが引き続き評価されていたことがうかがえる。3位のNULBARICHは、日本発でありながらグローバルなブラックミュージックの語法を自然に取り入れるバンドとして、当時のシティポップ/AORリバイバルの潮流とも重なる存在感を放っていた。

4位には山下達郎の「RECIPE (レシピ)」がランクイン。ベテランでありながらチャートの上位に食い込んでくることは、彼の音楽が世代を超えて愛されている証左であり、丁寧に作り込まれたポップスの強度を改めて感じさせる。5位の秦基博、9位の平井堅といった実力派シンガーソングライターたちの名前が並ぶのも、この時期のTOKIO HOT 100が単なる流行の指標ではなく、歌唱力や楽曲そのものの質を重視するリスナー層に支持されていたことを物語っている。

洋楽勢では、6位にDUA LIPAの「DON’T START NOW」が登場している。これは彼女のセカンドアルバム『Future Nostalgia』を予感させる先行曲で、80年代ディスコ・ファンクを現代的に再構築したサウンドは、翌年以降のポップシーンに大きな影響を与えていくことになる楽曲だ。8位にはTAYLOR SWIFTのリミックス曲、10位には『アナと雪の女王2』の主題歌としてPANIC! AT THE DISCOが手がけた「INTO THE UNKNOWN」がランクインしており、映画とポップミュージックの結びつきが強かった年末商戦の空気も感じられる。

そして7位には、椎名林檎と宇多田ヒカルによる「浪漫と算盤 LDN VER.」がランクイン。二人の名前が並ぶこと自体が特別な出来事であり、日本の音楽シーンにおける“事件”として多くのリスナーの耳目を集めた楽曲だった。こうして見渡すと、この週のTOP10は国内外・世代・ジャンルの境界を軽やかに越えた選曲になっており、COLDPLAYの「ORPHANS」が1位に立つことで、グローバルな音楽の潮流と日本のリスナーの耳の確かさが交差する瞬間を切り取っていたと言えるだろう。

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2019年12月8日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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