TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年10月18日放送)

TOKIO HOT 100 2020-10-18 放送回ランキング ランキング

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2020年10月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年10月18日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年10月18日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の首位に輝いたのはアリシア・キーズの「LOVE LOOKS BETTER」だった。当時のアリシアはアルバム『ALICIA』を発表した直後で、キャリアを重ねてなお表現の幅を広げ続けるアーティストとしての存在感を強く示していた時期にあたる。ピアノを軸にした骨太なソウルフルネスと、同時代的なプロダクションのバランス感覚は、彼女がデビュー以来培ってきた音楽的な芯の太さを改めて感じさせるものだったと言えるだろう。パンデミックによって生活様式が大きく変化した2020年という年において、こうした前向きで力強いラブソングが多くのリスナーに支持されたことは、時代の空気を映す出来事として興味深い。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽ポップスの層の厚さが際立っている。ジャスティン・ビーバーがチャンス・ザ・ラッパーを迎えた「HOLY」、デヴィッド・ゲッタとシーアによる「LET’S LOVE」など、既にトップスターとしての地位を確立したアーティストたちが新曲を投下し続けていた時期でもあった。ダンスミュージックとポップスの境界が曖昧になり、フィーチャリングを通じて異なるジャンルの魅力が掛け合わされていく流れは、2020年前後のポップシーンを象徴する動きのひとつだ。ショーン・メンデスの「WONDER」もまた、シンガーソングライターとしての成熟を感じさせる楽曲として、この週のチャートに彩りを添えていた。

邦楽勢に目を向けると、RYOHUの「THE MOMENT」やロットバルト・バロンの「極彩 | I G L (S)」、竹内アンナの「LOVE YOUR LOVE」がランクインしており、日本語のヒップホップ/R&Bやオルタナティブロック、シティポップ以降の感覚を持つポップスといった、多様なスタイルが同時に支持を集めていたことが窺える。国内シーンが独自の進化を遂げながら、海外のトレンドとも自然に共鳴していた時代だったことを物語る並びだ。

そしてこの週で特筆すべきは、BTSの「DYNAMITE」がTOP10入りしていた点だろう。全編英語詞で制作されたこの楽曲は、K-POPが英語圏市場において決定的な存在感を獲得していく過程を象徴する一曲であり、日本のラジオチャートにおいてもその波及効果がはっきりと表れていた。ジャンルや言語、国境を越えたヒットが当たり前のように同居する2020年秋のチャートは、後から振り返ると音楽消費のグローバル化がひとつの臨界点を迎えていた瞬間だったのかもしれない。

こうして改めてこの週のTOP10を眺めると、成熟したアーティストの底力、多国籍なコラボレーションの広がり、そして国内シーンの多様な成熟が同時に存在していたことがわかる。アリシア・キーズの1位獲得は単なる一週間の出来事にとどまらず、当時の音楽シーン全体が持っていた奥行きの深さを凝縮した象徴的な結果だったと言えるだろう。

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2020年10月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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