TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年8月9日放送)

TOKIO HOT 100 2020-08-09 放送回ランキング ランキング

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2020年8月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年8月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年8月9日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に飛び込んでくるのが1位に立った米津玄師「感電」だ。この曲はTBS系ドラマ「MIU404」の主題歌として世に送り出され、綾野剛と星野源という当時大きな注目を集めていた二人が主演するドラマの世界観と絡み合いながら、多くのリスナーの耳に残ったナンバーだったと記憶している。ファンクやダンスミュージックの要素を取り入れたビートに、米津玄師らしい言葉選びと歌唱の緊張感が重なり、それまでの楽曲群とはまた違う躍動感を提示していたことが印象的だ。2020年という年は、新型コロナウイルスの影響で人々の生活様式や娯楽の受け取り方が大きく変わった時期であり、外出や集会が制限される中で、音楽が持つ「動きたくなる感覚」や「解放感」を求める気運が高まっていたようにも思える。「感電」のグルーヴ感は、まさにそうした閉塞感の中での小さなカタルシスを求める空気にフィットしていたのではないだろうか。

この週のTOP10全体を見渡すと、洋楽勢の存在感も際立っている。KATY PERRYの「SMILE」やMAROON 5「NOBODY’S LOVE」、ZEDDとJasmine Thompsonの「Funny」、そしてBillie Eilishの「my future」など、海外ポップスのビッグネームがずらりと並んでいる。特にBillie Eilishの「my future」は、コロナ禍における自己との対話や未来への静かな眼差しを感じさせる楽曲として、当時多くのリスナーの共感を呼んだ一曲だったと言えるだろう。10代から国際的なスターダムを駆け上がった彼女の作品が、社会的な不安の中で「自分自身との関係」を歌う視点を持っていたことは、時代の空気を映す鏡のようでもあった。

邦楽勢では、Official髭男dismの「Pretender」以降続く人気を背景に「HELLO」がランクインしており、当時のバンドシーンの勢いを感じさせる。またTELE-PLAY「あいにいきたい」がチャートに顔を出している点も、この時期のJ-WAVEのプレイリストが持つ多様性を物語っている。全体として、この週のTOP10は国内ドラマ主題歌としての強さを持つ「感電」を頂点に、欧米のポップス・シンガーソングライターたちの新曲、そして日本のバンドシーンの持続的な人気が交錯する、非常にバランスの取れたラインアップだったと言える。

あらためて振り返ると、2020年夏という特殊な時期において、音楽が果たしていた役割の大きさを感じずにはいられない。ライブやフェスが軒並み中止・延期となる中、ラジオやストリーミングを通じて楽曲そのものと向き合う時間が増えたリスナーにとって、こうしたチャートは「今、何が鳴っているか」を知る大切な指標だったはずだ。「感電」が放つエネルギーは、当時の閉塞感を吹き飛ばすような一撃であり、同時にドラマという物語装置と結びつくことで、単なるヒット曲以上の存在感を獲得していた。この週のTOP10を眺めることは、2020年という特異な年に音楽がどのように人々の生活に寄り添っていたかを、静かに思い出させてくれる作業でもある。

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2020年8月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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