TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年2月21日放送)

TOKIO HOT 100 2021-02-21 放送回ランキング ランキング

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2021年2月21日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年2月21日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年2月21日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、millennium paradeの「BON DANCE」だった。常田大希を中心に、映像や美術、ファッションといった領域を横断しながら活動するこのプロジェクトは、当時すでに音楽シーンの内外から強い注目を集めていた。「BON DANCE」というタイトルからも窺えるように、日本的な祝祭や土着的なリズムの感触を、電子音や生演奏、多国籍なコラボレーションの中に溶け込ませていく手法は、ジャンルという枠組みそのものを軽やかに超えていくmillennium paradeらしさが凝縮された一曲だったと言える。2021年前半という時期は、コロナ禍によって現実の祝祭や祭りといった集団的な体験が失われていた時代でもあり、そうした状況下で鳴らされる「盆踊り」というモチーフには、どこか切実な祈りのようなニュアンスも重なって聴こえたのではないだろうか。

この週のTOP10を眺めると、1位のmillennium paradeに続いて2位にはOlivia Rodrigoの「drivers license」がランクインしている。この曲は世界的な現象となり、10代のシンガーソングライターが自身の等身大の感情を綴った楽曲が国境を越えて共感を呼んだ象徴的な存在だった。3位のClean Bandit feat. iann diorによる「Higher」も含め、海外ヒットが日本のチャートにもリアルタイムで反映されていく様子は、ストリーミングを中心とした音楽消費の同時代性を強く感じさせる。

一方で邦楽勢にも目を向けると、5位にAwesome City Clubの「勿忘」、7位にOfficial髭男dismの「Universe」、9位にilliomoteの「IT’S GONNA BE YOU」がランクインしており、洋楽と邦楽が境目なく並ぶこの並びこそが「TOKIO HOT 100」らしい編成だったと言える。Official髭男dismはこの時期すでに国民的な人気を確立していたバンドであり、「Universe」もそのスケール感あるサウンドが印象的だった。Awesome City Clubの「勿忘」は、バンドの持つ叙情的な側面と都市的な洗練が交差する一曲で、当時のシティポップ的な感性の再評価とも響き合うところがあった。

また4位のPriya Raguや8位のSZA、10位のTash Sultana feat. Jerome Farahといったラインナップからは、R&Bやソウル、オルタナティブな音楽性を持つアーティストたちが同時代的に注目されていたことも見えてくる。SZAはすでにR&Bシーンの重要な存在として評価されており、彼女の「Good Days」が持つ内省的で繊細な質感は、パンデミック下の閉塞感の中で多くのリスナーの心情と共鳴した楽曲でもあった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、日本発の実験的プロジェクトが頂点に立ちながら、世界的なポップスの潮流、邦楽バンドシーンの安定した強さ、そしてオルタナティブなR&B/ソウルの深化が並存する、非常にバランスの取れた一週間だったと言える。millennium paradeの「BON DANCE」が1位を飾ったことは、単なる一過性のヒットというより、ジャンルレスな音楽表現がメインストリームのチャートでも正当に評価される時代の到来を象徴する出来事として、今振り返っても意義深いものに感じられる。

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2021年2月21日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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