TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年2月14日放送)

TOKIO HOT 100 2021-02-14 放送回ランキング ランキング

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2021年2月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年2月14日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年2月14日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に飛び込んでくるのは1位に輝いたオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」だ。ディズニー制作の学園ドラマ出身の若手女優としても知られる彼女が放ったこの楽曲は、失恋の痛みをピアノとストリングスを基調にしたシンプルなアレンジに乗せて歌い上げるスタイルで、当時のSNS世代のリスナーの心を強くつかんでいた。派手な音数に頼らず、声とメロディの説得力だけで聴かせる構成は、同時期の洋楽シーンにおいてもひときわ静かな存在感を放っていたと言える。世界的にパンデミックが長期化し、多くの人が自宅で過ごす時間を強いられていたこの頃、感情を内省的に綴るシンガーソングライター的な楽曲がリスナーに深く刺さりやすい土壌があったことも、この曲の浸透を後押しした背景として挙げられるだろう。

2位のSZAによる「Good Days」も、浮遊感のあるトラックの上に揺らめく感情を乗せた楽曲で、1位の楽曲と共鳴するように「不安な時代の中で心の均衡を探る」というムードを共有していた。3位にはシルク・シティことディプロとマーク・ロンソンのユニットが、エリー・ゴールディングをフィーチャーした「New Love」で登場しており、ダンスミュージックの職人的な作り手たちが並ぶ布陣も興味深い。5位のクリーン・バンディットは、イギリスのポップシーンを牽引してきたグループらしく、iann diorとの共作でエレクトロなアプローチを見せている。7位のジェイソン・デルーロとアダム・リーヴァインの組み合わせも、当時のポップフィールドにおける有名アーティスト同士のコラボレーションの活発さを物語っている。

一方で、この週のチャートには日本発のアーティストもしっかりと存在感を示している。6位にはNULBARICHの「TOKYO」がランクインしており、洋楽的な質感を持ったサウンドプロダクションで国内外のリスナーに支持されてきたバンドらしい仕上がりだ。8位のOfficial髭男dismによる「Universe」は、当時すでに国民的な人気を確立していたバンドの一曲として、洋楽の名だたる楽曲群と肩を並べる形でランクインしている点が象徴的だ。邦楽・洋楽の垣根を越えてフラットに選曲するこの番組らしい編成が、この週のTOP10にも表れていたと言えるだろう。

9位にはスイス出身のプリヤ・ラグによる「Good Love 2.0」がランクインしており、タミル系のルーツを持つ彼女ならではのグルーヴ感が新鮮な風を吹き込んでいた。10位のilliomoteは国内のトラックメイカーとして、こうした国際色豊かなラインナップの中に独自の立ち位置を築いていた。全体を見渡すと、パンデミック下という制約の多い時期にあっても、ジャンルも国籍も多様な音楽が並列に鳴らされていたことがわかる。中心にあった「drivers license」の静かな情熱は、まさにその年の音楽シーンの空気を象徴する一曲として、今振り返っても強い印象を残している。

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2021年2月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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