TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2021年5月30日放送)

TOKIO HOT 100 2021-05-30 放送回ランキング ランキング

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2021年5月30日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2021年5月30日放送回)。

この週の音楽シーン

2021年5月30日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、コールドプレイの「Higher Power」だった。世界的なパンデミックのただ中でリリースされたこの曲は、閉塞感の漂う時代にあって驚くほど開放的でポップな作りが印象的だった。ロックバンドとしての骨格を残しながらも、シンセサイザーが煌めくサウンドプロダクションは、バンドが長年追求してきた「大きな会場で鳴らすための音楽」を、配信とストリーミングが主戦場となった新しい時代にアップデートしたものと言える。歌声には孤独や不安を抱えながらも、それでも顔を上げようとするような前向きさがあり、ライブ活動が制限されていた当時のリスナーにとって、音楽が持つ「繋がる力」そのものを体現するような一曲として受け止められた。 この週のTOP10を見渡すと、コールドプレイの世界的なスケール感と並んで、日本の音楽シーンの多様な広がりも見えてくる。平井堅「1995」は、自身のキャリアを見つめ直すような楽曲で、ベテランならではの深みを感じさせた。藤井風「きらり」は、岡山弁のニュアンスを残した独特の歌い回しとゴスペルやソウルを消化したメロディセンスで、新世代のシンガーソングライターとしての存在感を強めていた時期の楽曲だ。さとうもか「LOVE BUDS」は、瑞々しいポップスのセンスで独自の音楽性を築きつつあったアーティストの一曲として並んでいる。 海外勢では、Olivia Rodrigoの「good 4 u」が目を引く。前作「drivers license」で一躍脚光を浴びた彼女は、この曲でパンクロック的な激しさを見せ、Z世代の感情表現の新たな形を提示した。BTSの「Butter」は、グローバルなポップシーンにおける存在感を改めて示す軽やかなダンスナンバーで、夏を先取りするようなサマーチューンとしてこの時期のチャートに欠かせない一曲だった。 日本のロックシーンからは、椎名林檎らによるAJICOの「L.L.M.S.D.」がランクイン。バンドとしての独自の緊張感と実験性を持った楽曲は、ポップチャートの中にあって異彩を放っていた。あいみょん「愛を知るまでは」は、等身大の言葉選びと親しみやすいメロディで、幅広い層に支持されるシンガーソングライターとしての地力を感じさせる楽曲だった。 海外勢ではKaty Perryの「Electric」も印象的だ。ポケモンとのコラボレーションから生まれたこの楽曲は、コロナ禍で娯楽としてのポップカルチャーがより一層求められていた時代性を映し出している。そしてEmma-Jean Thackrayの「Say Something」は、UKのジャズシーンから生まれたホーンセクションの効いたグルーヴィーな一曲で、チャートの中にジャズやソウルのエッセンスを持ち込む存在として異彩を放っていた。 この週のチャートは、パンデミックという世界共通の困難のなかで、ジャンルも国境も越えて多様な音楽が並存していたことを物語っている。コールドプレイの「Higher Power」を頂点に、それぞれのアーティストが自分たちの方法で「今を鳴らす」姿勢を示していた一週間だったと言えるだろう。

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2021年5月30日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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