TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2001年2月4日放送)

TOKIO HOT 100 2001-02-04 放送回ランキング ランキング

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2001年2月4日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2001年2月4日放送回)。

この週の音楽シーン

2001年2月4日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に立っていたのは、m-floの「COME AGAIN」だった。☆Taku TakahashiとVERBALによるこのユニットは、日本語ラップとダンスミュージックの距離を軽やかに詰めてみせた存在で、当時はまだ「クラブミュージックと歌モノの境界線」がはっきり残っていた国内シーンにおいて、その境界を越境する感覚そのものが新しさとして受け止められていた。「COME AGAIN」はビートの隙間を活かしたトラックメイクと、英語と日本語を自在に往復するライム、そこにゲスト的なボーカルの色気が重なることで、深夜のラジオから流れてきても、クラブのフロアで鳴っていても違和感のない仕上がりになっている。ヒップホップのグルーヴ感を保ちながらポップに開いていく作り方は、後続の国内アーティストたちが「歌える洋楽的な質感」を追求していく上での一つの指標になったといえるだろう。

この週のTOP10を眺めると、洋楽と邦楽がほとんど地続きに並んでいるのが印象的だ。エアロスミスの「JADED」やジェニファー・ロペスの「LOVE DON’T COST A THING」といった王道の洋楽ヒットの隣に、フリッパーズ・ギター以降の渋谷系的な感性を持つフィルムスターとして知られるFANTASTIC PLASTIC MACHINEの「BEAUTIFUL DAYS」が並び、さらにLOVE PSYCHEDELICOの「A DAY FOR YOU」やくるりの「ばらの花」といった、当時の邦楽ロック・オルタナの熱量を象徴する曲が食い込んでいる。LOVE PSYCHEDELICOは英語詞と洋楽的なサウンドメイクで独自の位置を築いていたし、くるりの「ばらの花」は、ギターポップの静かな叙情性を持ちながらも当時のロックリスナーの心を掴んだ一曲として記憶されている。

そこにMISIA+DCTの「I MISS YOU~時を越えて」やMEJAの「HIPPIES IN THE 60’S」といったR&B/ポップスの色気、宇多田ヒカルの「CAN YOU KEEP A SECRET?」が示すJ-POPの完成度、そしてザ・ブリリアントグリーンの「THE LUCKY STAR」が持つギターロックの爽快感が加わり、このTOP10全体がひとつの「2001年初頭のラジオが映していた気分」を作り上げている。ジャンルも国籍も混ざり合いながら、それぞれの曲が持つ個性がぶつかり合わずに共存している様は、当時のシティ感覚あるラジオチャートらしい選曲バランスだったと言えるだろう。

そうした多様な曲が並ぶ中で1位に選ばれたm-floの「COME AGAイン」――いや「COME AGAIN」が示していたのは、これから数年をかけて日本のポップシーンに浸透していくクラブミュージックとメインストリームの融合の、ごく初期の予兆だったのかもしれない。彼らが鳴らしていたビートの質感は、当時のリスナーにとって新鮮であると同時に、どこか都会的な洗練を感じさせるものだった。20年以上を経た今この曲を聴き直すと、トラックの軽さと言葉遊びの妙が今なお色褪せていないことに気づかされる。あの週のラジオの空気を思い出しながら、改めてこの一曲の持つ推進力を確かめてみるのも悪くないだろう。

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2001年2月4日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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