TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年1月29日放送)

TOKIO HOT 100 2023-01-29 放送回ランキング ランキング

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2023年1月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年1月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年1月29日のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、DENIMSの「LIFE IS GOOD」だった。DENIMSは複数のボーカリストが曲ごとに声を交わし合うユニット形態を取り、70年代のソウルやモータウン、AORの香りを現代のグルーヴ感覚で再構築するスタイルを持ち味としてきたグループだ。タイトルがそのまま「人生は悪くない」と告げるように、肩の力を抜いた高揚感とほのかなノスタルジーが同居するサウンドは、コロナ禍の閉塞感を経て日常が少しずつ戻りつつあった当時の空気と静かに共鳴していた。派手な主張よりも、心地よい反復とハーモニーで聴き手を包み込む作り込みは、シティポップ的な感性が国内外で再評価されていた時期の潮流とも重なるものだったと言える。

この週のTOP10全体を眺めると、ジャンルも出自もばらばらな楽曲が一つのランキングに同居している点が興味深い。2位のVAUNDYの「まぶた」は、ロックからR&B、ポップスまでを自在に横断する作家性の一端を示す一曲であり、当時の日本の若手シンガーソングライター像を象徴する存在だった。3位にはTAEYANGがBTSのJIMINを迎えた「VIBE」がランクインしており、K-POPの第一世代を代表するアーティストと第三世代の顔とも言えるメンバーの共演は、世代を越えたシーンのつながりを感じさせるものだった。4位のNewJeansによる「Ditto」は、Y2K的な質感とミニマルなビートで新しい世代のリスナーを掴んだ楽曲であり、この時期のK-POPシーンの勢いを体現する一曲として名を連ねている。

5位のSAMIAはオルタナティブ/インディー領域からの支持を集めていたアーティストであり、6位には宇野実彩子がAAAとしての活動と並行して個人名義での表現を広げていたことが窺える楽曲がランクイン。7位のCheat Codes & Dolly Partonによる「Bets On Us」は、EDMとカントリーという一見交わらないジャンルを結びつけた組み合わせであり、当時のダンスミュージックがジャンル越境を積極的に取り込んでいたことを物語る。8位のNovel Coreは日本語ラップシーンの中でメロディアスな感覚を持ち味とする存在として、9位のOfficial髭男dismは邦楽ロック/ポップスの中心的な担い手として、それぞれ安定した存在感を放っていた。10位のSkrillex、PinkPantheress、Trippie Reddによる「Way Back」は、ベースミュージックとベッドルームポップ的な感性、ヒップホップの要素が融合した楽曲で、EDM側からもジャンルの垣根が溶け始めていたことを示している。

こうして振り返ると、この週のTOP10は国内のシンガーソングライターやバンド、ヒップホップ、K-POP、そして海外のダンスミュージックまでが一枚のチャートに並ぶ、まさに配信時代ならではの雑食的な風景だった。その頂点に、派手さよりも心地よさで勝負するDENIMSの「LIFE IS GOOD」が立っていたことは、当時のリスナーが求めていたものを静かに映し出しているように思える。大きな高揚よりも、日々の生活に寄り添うようなグルーヴ。2023年初頭という時期にこの曲が支持を集めた背景には、そうした空気の変化があったのではないだろうか。

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2023年1月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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