TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2023年5月28日放送)

TOKIO HOT 100 2023-05-28 放送回ランキング ランキング

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2023年5月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2023年5月28日放送回)。

この週の音楽シーン

2023年5月28日の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのはIRIの「SEASON」だった。IRIは日本語ラップやR&B、ソウルのグルーヴを自らの声に溶け込ませてきたシンガーで、キャリアを重ねるごとに歌唱の説得力を増してきた存在だ。「SEASON」というタイトルが示す通り、移ろう季節や心情の変化を丁寧にすくい取るような楽曲で、派手な仕掛けに頼らず、声の質感とメロディの説得力だけで聴かせる構成は、まさに彼女らしい仕事だったと言える。2023年という年は、国内外問わず配信主体でヒットの生まれ方が多様化し、SNSでの拡散力とラジオでの支持が併存するような時期でもあった。そんな中でIRIのようなアーティストがトップに立ったことは、瞬発力だけでなく、じっくりと届く音楽の強度が依然として評価される土壌があったことを物語っている。

この週のTOP10を眺めると、時代の空気がよく見えてくる。2位にはCLAIRE ROSINKRANZの「NEVER GOES AWAY」が入り、Z世代的な感性を持つ海外シンガーの楽曲が日本のチャートに自然に溶け込んでいたことがわかる。3位と7位にSPITZの「美しい鰭」と「ときめきPART1」が同時にランクインしているのも興味深い。デビューから長い年月を経てなお、新旧の楽曲が併存して支持されるバンドの強さを感じさせる並びだ。4位のBTS「THE PLANET」は、グループとして多方面に活動を広げていた時期の作品であり、5位のLE SSERAFIMはNile Rodgersという伝説的ギタリストとの共演で世代を超えた音楽的接続を見せていた。K-POPのグローバル戦略が音楽的な深みを伴って展開されていたことの一例だろう。

6位のYOASOBI「アイドル」は、この年を象徴するヒットのひとつだ。物語性の強い作曲手法と、アニメーション作品との連動によって幅広い層に届いた楽曲で、邦楽ヒットの新しい型を提示していた。8位のOfficial髭男dismは、バンドサウンドとポップスの橋渡し役として安定した支持を集め続けており、「TATTOO」もその延長線上にある一曲だ。9位のFURUI RIHOのような新しい才能がランクインしている点も見逃せない。フレッシュな声が既存のヒットチャートに割り込んでくる瞬間こそ、チャート番組を追う醍醐味だろう。そして10位のBE:FIRSTは、当時デビューから間もない中で急速に存在感を強めていたグループで、「SMILE AGAIN」はそのパフォーマンス力とビジュアルの両面が評価された結果と言える。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、ベテランと新人、国内と海外、バラードとダンスミュージックが絶妙に混在した縮図だった。その頂点にIRIの静かな熱量を持つ「SEASON」が立っていたことは、2023年という時代が持っていた多様性と、それでも変わらず「歌の強さ」が評価される感性を象徴していたのではないだろうか。

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2023年5月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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