TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2025年6月29日放送)

TOKIO HOT 100 2025-06-29 放送回ランキング ランキング

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2025年6月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2025年6月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2025年6月29日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、藤井風の「HACHIKO」だった。渋谷のハチ公像を思わせるタイトルからも、日本という土地に根差した眼差しを感じさせる一曲で、彼がデビュー当初から一貫して大切にしてきた「日本語と英語の混ざり合うグルーヴ」「ゴスペルやソウルを吸収したピアノ・ボーカル表現」が、この曲でもひとつの到達点として鳴らされている印象がある。国内外のリスナーから同時に支持を集めてきたアーティストが、洋楽勢ひしめくこの週のチャートで頂点に立ったこと自体が、彼の存在がすでに「国内注目株」というより「グローバルに聴かれる邦楽アーティスト」というフェーズに入っていることを物語っているように思える。

この週のTOP10を見渡すと、いかにも2025年の夏らしい顔ぶれが並ぶ。2位にはHANAの「BURNING FLOWER」がつけ、3位にはマーク・ロンソンとRAYEの共作「SUZANNE」が入っている。ロンソンはプロデューサーとしての手腕を長く評価されてきた人物であり、RAYEもまた歌唱力とソングライティングの両面で近年急速に評価を高めてきたアーティストだ。ふたりの化学反応がチャート上位に食い込んでくること自体、ポップスの作り手同士のコラボレーションが依然として強い訴求力を持っていることを示している。

4位のCHECHEによる「SPOTLIGHT」、5位のエド・シーランによる「SAPPHIRE」も見逃せない。シーランは長年にわたって世界のポップチャートを牽引してきた存在であり、彼の新曲がこの週も安定して上位に顔を出しているのは、彼のソングライティングが持つ普遍性を改めて感じさせる。6位のサブリナ・カーペンターの「MANCHILD」は、ここ数年でスターダムを駆け上がった彼女らしい、皮肉とポップさを同居させたタイトルが印象的だ。7位にはLE SSERAFIMの「DIFFERENT」がランクインしており、K-POPガールズグループの存在感がこの週も海外勢の中でしっかりと確保されている。

国内勢では、8位に米津玄師の「PLAZMA」が入っている。米津は常に音楽的な実験と大衆性の両立を試み続けてきたアーティストであり、この曲もまたそうした彼らしい挑戦の一端を感じさせる仕上がりだ。9位のHAIMによる「TAKE ME BACK」は、姉妹バンドならではのタイトなアンサンブルとレイドバックした空気感が持ち味で、根強いファン層に支えられている一曲。そして10位にはMrs. GREEN AppleZの「BREAKFAST」がつけており、国内バンドシーンの中でも独自のポップセンスを磨き続けてきた彼らの存在感を示している。

こうして並べてみると、この週のTOP10は国内外のポップミュージックが実に多彩な形でせめぎ合っていたことがわかる。藤井風というひとりのアーティストが、海外の実力派たちと肩を並べて頂点に立ったという事実は、2025年という時代における邦楽と洋楽の境界線の曖昧さ、そして良質なメロディとグルーヴがあれば言語の壁を越えて届くという、ポップミュージックの本質的な力を改めて浮き彫りにしていたように思う。梅雨明けを控えたこの時期らしい、聴き応えのある一週間だったと言えるだろう。

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2025年6月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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