TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2025年10月12日放送)

TOKIO HOT 100 2025-10-12 放送回ランキング ランキング

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2025年10月12日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2025年10月12日放送回)。

この週の音楽シーン

2025年10月12日放送分のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で首位を飾ったのは、XGの「GALA」だった。XGは日本発でありながら全編英語詞、韓国式の長期トレーニングを経てグローバル市場を最初から見据えて始動したガールズグループという、これまでの「J-POP」の枠組みに収まりきらない存在として注目を集めてきた。「GALA」というタイトルが示す華やかな祝祭感は、彼女たちがこれまで培ってきたヒップホップやR&Bのグルーヴ感を土台にしながら、より開放的でポップなアンセム性を打ち出そうとする姿勢の表れとも言える。ダンスミュージックとしての強度と、耳に残るフックの作り方は、K-POP的な制作メソッドとJ-POP的な情緒表現の両方を吸収してきたXGならではの持ち味だろう。

この週のTOP10を眺めると、XGの1位に続いて2位にMrs. GREEN APPLEの「GOOD DAY」が入り、邦楽バンドサウンドの安定した支持が見て取れる一方、3位にはUKのオリヴィア・ディーンによる「SO EASY(TO FALL IN LOVE)」がランクインしており、ネオソウルやジャジーなポップスへの日本のリスナーの関心の高まりを感じさせる並びとなっていた。さらに目を引くのが4位と5位で、米津玄師の名前が二度顔を出している点だ。宇多田ヒカルとの共作「JANE DOE」、そしてソロ名義の「IRIS OUT」が同時にランクインしていることは、彼が一つの様式に留まらず複数の音楽的アプローチを並行して展開できるアーティストであることを物語っている。世代もキャリアも異なる二人のシンガーソングライターが並び立つ「JANE DOE」は、それぞれのファン層を横断する話題性を持った一曲として位置づけられていたはずだ。

6位のアンバー・マークによる「LET ME LOVE YOU」や10位のエド・シーランの「SAPPHIRE」など、洋楽勢も引き続き強い存在感を放っており、国内チャートでありながら国境を意識させない選曲構成になっているのがこの時期の「TOKIO HOT 100」らしさだったと言えるだろう。ストリーミングを主戦場とする音楽消費が定着し、リスナーが国内外の新譜をフラットに聴き比べる環境が整ったことで、こうした洋邦混在のランキングはもはや珍しいものではなくなっていた。

邦楽勢では、7位にSTARGLOWの「MOONCHASER」、8位に羊文学の「いとおしい日々」、9位にHANAの「BAD LOVE」がそれぞれランクインしており、デビューから間もないグループから、すでにオルタナティブロックのシーンで独自の地位を築いてきた羊文学まで、世代の異なるアーティストたちが同じテーブルに並んでいた点も興味深い。羊文学の楽曲が持つ内省的で繊細な情景描写は、派手さを競うチャートの中でひときわ静かな存在感を放っていたはずだ。

総じてこの週のTOP10は、グローバル志向のガールズグループが頂点に立ちながらも、邦楽バンド、洋楽シンガーソングライター、新旧のロックバンドが渾然一体となった、実に2020年代半ばらしい多層的な風景を映し出していた。ジャンルも国籍も世代も横断するこの並びこそが、当時のリスナーが求めていた音楽的な自由さを象徴していたのではないだろうか。

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2025年10月12日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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