TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2014年7月13日放送)

TOKIO HOT 100 2014-07-13 放送回ランキング ランキング

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2014年7月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2014年7月13日放送回)。

この週の音楽シーン

2014年7月13日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、星野源の「CRAZY CRAZY」だった。星野源といえば、2012年にくも膜下出血で活動を休止し、翌年に音楽活動へ復帰した経緯がよく知られている。俳優業とミュージシャン業を並行して走らせる稀有な存在として注目度が高まっていた時期であり、この曲はそうした復帰後の充実期を象徴する一曲だったと言える。ソウルやファンク、シティポップ的な要素を吸収しながらも、どこかコミカルで肩の力が抜けたポップネスを持つのが星野源の作家性の特徴で、「CRAZY CRAZY」というタイトルからもうかがえるように、疾走感のあるグルーヴと日本語詞の言葉遊びが同居する仕上がりが、当時のリスナーに新鮮な驚きを与えていたのではないだろうか。

この週のTOP10を眺めると、邦楽・洋楽が入り混じる構成そのものが興味深い。2位のANUSHKAは日本人でありながら英詞主体の楽曲を発表し、洋楽的なサウンドプロダクションで知られたアーティストで、国内外の垣根を意識させない存在感を放っていた。3位には東京スカパラダイスオーケストラがASIAN KUNG-FU GENERATIONをフィーチャーした「WAKE UP!」がランクイン。スカパラは様々なボーカリストやバンドを迎えたコラボレーション曲を継続的に発表してきたグループであり、ジャンルを横断する客演企画は当時のシーンでも独自のポジションを築いていた。

洋楽勢に目を向けると、4位のCOLDPLAY「A Sky Full of Stars」が印象的だ。EDMプロデューサーのAviciiが制作に関わったことで知られ、バンドサウンドとダンスミュージックが融合した意欲作として、当時の音楽シーンにおけるジャンル越境の潮流を象徴していた。5位のARIANA GRANDE feat. IGGY AZALEAによる「Problem」も、まさにこの時期を象徴する一曲だ。アリアナ・グランデはこの前後から一気にトップスターへと駆け上がり、イギー・アゼリアもラッパーとして世界的なブレイクを果たしていた時期で、両者の共演は2014年のポップシーンを語るうえで欠かせないトピックだった。9位のPHARRELL WILLIAMS「HAPPY」も外せない。映画「怪盗グルーの月泥棒」関連から生まれたこの曲は、シンプルながら普遍的な高揚感を持つトラックとして世界中で大ヒットし、年をまたいで長くチャートに残り続けた楽曲としても知られている。

邦楽勢では、6位に小田和正の「そんなことより 幸せになろう」がランクイン。オフコース時代から数十年にわたって第一線で活動を続けるベテランの存在感は、若手やインターナショナルなヒット曲が並ぶチャートの中でも独特の重みを放っていた。8位のUVERWORLDはバンドサウンドとメロディアスな歌唱を武器にロックリスナー層から支持を集めており、7位のFINKはUKのシンガーソングライターらしい内省的でムーディーな楽曲性でオルタナティブ層に根強い人気があった。10位のMAROON 5「Maps」も、バンドのポップ路線への転換を示す一曲として記憶している人は多いだろう。

こうして振り返ると、この週のTOP10は邦楽と洋楽、ロックとポップス、ベテランと新世代が自然に共存する多様な編成になっている。星野源という日本語ポップスの新しい書き手が、世界基準のヒット曲群と並んで首位に立っていたという事実は、当時のリスナーが国境やジャンルを意識せずに音楽を選び取っていたことの表れでもある。2014年夏という時間軸の中で、それぞれの曲が持っていた鮮度や熱量を思い出しながら聴き直してみると、当時のシーンの豊かさが改めて浮かび上がってくるはずだ。

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2014年7月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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