TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2020年2月9日放送)

TOKIO HOT 100 2020-02-09 放送回ランキング ランキング

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2020年2月9日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2020年2月9日放送回)。

この週の音楽シーン

2020年2月9日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、首位に輝いていたのはアリシア・キーズの「UNDERDOG」だった。この曲は彼女にとって久々の新作アルバムからのリード的な一曲であり、力強いピアノとゴスペル的な高揚感を軸にしながら、社会の片隅で声を上げられずにいる人々に寄り添うメッセージ性を持った楽曲だった。アリシア・キーズといえば2000年代からR&Bとソウルの伝統を現代的なポップスの語法に翻訳し続けてきたアーティストであり、この「UNDERDOG」もまた、彼女らしい人間讃歌的な楽曲として多くのリスナーに迎え入れられていたことがうかがえる。当時はグラミー賞の司会を務めるなど、音楽シーンにおける彼女の存在感が改めて注目されていた時期でもあり、そうした背景も1位という結果に少なからず影響していたのではないだろうか。

この週のTOP10全体を眺めると、洋楽と邦楽が拮抗しながら混在している構成が非常に興味深い。2位にはOfficial髭男dismの「I LOVE…」がランクインしており、当時彼らは「Pretender」の大ヒットを経て、バンドとしての勢いをさらに加速させていた時期だった。ポップでありながら緻密なアレンジを聴かせる楽曲は、邦楽ロック・ポップスシーンにおける新しいスタンダードを作りつつあった。8位のKing Gnu「TEENAGER FOREVER」も、ジャンルの垣根を軽やかに越えるバンドとして注目を集めていた頃であり、この年のシーンを語る上で欠かせない存在感を放っていたことがわかる。

一方で洋楽勢に目を向けると、4位にはビリー・アイリッシュの「BAD GUY」が入っている。前年から世界的な現象となっていたこの楽曲は、ダークで囁くようなボーカルと最小限のビートで新しいポップスの美学を提示し、Z世代を象徴するアーティストとしての地位を確立していた。6位のセレーナ・ゴメスの「RARE」、10位のジョナス・ブラザーズの「WHAT A MAN GOTTA DO」など、2010年代のディズニー・チャンネル世代が大人としての表現を確立していく過程を感じさせるラインナップも印象的だ。

また3位のセレステ「STOP THIS FLAME」は、イギリスから登場した新鋭シンガーとして注目を集めていた楽曲で、クラシックなソウルの発声とモダンなプロダクションを融合させた歌声が高く評価されていた。5位のThe 1975「ME & YOU TOGETHER SONG」は、90年代のギターポップへのオマージュを感じさせるナンバーで、彼ららしい多面的な音楽性の一端を見せていた。国内シーンからは7位に雨のパレード、9位にKITRIといった、当時のインディー・オルタナティブシーンを支えていたバンドたちも顔を並べており、メジャーとインディーの垣根を越えて才能が交差していた時代の空気を感じ取ることができる。全体として、多様なジャンルとキャリアのアーティストが同じテーブルに並ぶこの週のチャートは、2020年という新しい10年の幕開けにふさわしい、豊かな音楽的風景を映し出していたと言えるだろう。

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2020年2月9日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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