TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年8月25日放送)

TOKIO HOT 100 2019-08-25 放送回ランキング ランキング

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2019年8月25日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年8月25日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年8月25日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはHAIMの「SUMMER GIRL」だった。ロサンゼルス出身の三姉妹によるこのバンドは、90年代のソフトロックやAORを思わせる質感を持ちながら、現代的なローファイの手触りを併せ持つサウンドで欧米のインディーシーンから支持を広げてきた存在だ。この曲もまた、けだるさと開放感が同居するミドルテンポの一曲で、真夏の終わりが近づく8月下旬という時期に、まさにふさわしい鳴りをしていたと言える。派手なフックで押し切るのではなく、じわじわと体温を上げていくようなグルーヴが持ち味で、都市生活者の夜の時間帯にもフィットする曲だったのではないだろうか。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽が拮抗しながら並んでいるのが印象的だ。KATY PERRYやARIANA GRANDE AND SOCIAL HOUSE、CHANCE THE RAPPERといった海外のポップス/ヒップホップの主要どころが顔を揃える一方で、OFFICIAL髭男DISMの「宿命」やRADWIMPSの「愛にできることはまだあるかい」など、当時ブレイクの真っ只中にあった邦楽バンドの楽曲もしっかり食い込んでいる。髭男は2019年という年においてまさに飛躍の年を迎えていたバンドであり、バラード寄りの楽曲でも独特のファルセットと構築的なアレンジで存在感を放っていた。RADWIMPSは映画音楽の仕事を経て、より広い聴衆に届く楽曲づくりを続けていた時期でもある。

また、サザンオールスターズが3位に入っているのも興味深い。長いキャリアを持つバンドが、若い世代のアーティストたちと並んでチャート上位に居続けることは、J-POPのリスナー層の厚みと、ラジオという媒体が持つ世代横断的な聴取のされ方を象徴していたように思う。5位の山本彩とLUCKY TAPESの高橋海によるコラボレーション曲も、アイドルシーンとシティポップ/ブラックミュージック的な感覚を持つバンドサウンドが交差する、当時ならではの組み合わせだった。8位の東京スカパラダイスオーケストラと桜井和寿のコラボ「リボン」も、インストゥルメンタルバンドとロックシンガーの共演という意味で、ジャンルを超えた化学反応を楽しませてくれる一曲だったはずだ。

milet(表記はMILET)の「US」がランクインしている点も見逃せない。透明感のある歌声とドラマティックな楽曲構成で徐々に注目を集めていたアーティストで、この時期はまさにブレイク前夜とも言える存在感を放っていた。全体として、このTOP10は洋楽の新鮮なポップセンスと、邦楽の多様なアプローチが自然に混ざり合う、2019年夏らしい風通しの良さを持つラインナップだったと言えるだろう。夏の終わりの空気感を纏ったHAIMの1曲が首位に立ったことも含め、季節と音楽が結びつく瞬間を切り取ったチャートとして、今聴き返しても十分に楽しめる内容になっている。

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2019年8月25日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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