TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年3月24日放送)

TOKIO HOT 100 2019-03-24 放送回ランキング ランキング

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2019年3月24日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年3月24日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年3月24日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に留まるのが1位に輝いたCARLY RAE JEPSENの「NOW THAT I FOUND YOU」だ。カナダ出身の彼女は2012年の「Call Me Maybe」で世界的な知名度を得たポップスターだが、その後も一貫してシンセポップの美学を追求し続けてきたアーティストとして知られる。80年代的な質感を持つシンセサウンドと、恋愛の喜びを真っ直ぐに描く歌声が組み合わさったこの曲は、当時流行していたレトロ・シンセポップの潮流とも響き合うものだった。同時期のポップシーンでは、往年のディスコやシンセポップへのノスタルジーを新しい感覚で再解釈する動きが顕著で、彼女はその文脈における重要な存在のひとりだったと言える。

TOP10全体を眺めると、この週は洋楽・邦楽が入り混じる非常にバランスの取れたラインナップになっている。2位にはCARDI BとBRUNO MARSによる「PLEASE ME」がランクインしており、ヒップホップとR&Bのグルーヴを軸にした華やかなコラボレーションが存在感を放っていた。CARDI Bは当時、既にグラミー受賞アーティストとして確固たる地位を築いており、BRUNO MARSとのタッグはまさに旬な組み合わせだった。

邦楽勢に目を向けると、SUCHMOSの「WATER」、KING GNUの「白日」という、この時期の日本の音楽シーンを象徴する2組が並んでいるのが印象的だ。SUCHMOSは横浜出身のバンドとして独自のグルーヴ感あるサウンドで支持を広げ、KING GNUはジャンルを軽やかに越境する音楽性で当時まさにブレイクの真っ只中にあった。「白日」はその後の日本の音楽シーンに大きな足跡を残す一曲となっていく存在で、この時点でのランクインは時代の転換点を捉えていたようにも思える。

さらにsumikaの「10時の方角」、SKY-HIの「CHIT-CHIT-CHAT」、三代目 J SOUL BROTHERS FROM EXILE TRIBEの「YES WE ARE」、秦基博の「仰げば青空」といった曲が並び、バンドサウンド、ダンスミュージック、フォーク的な質感まで、幅広いジャンルが共存していたことがわかる。とりわけ秦基博の「仰げば青空」は季節感を感じさせるタイトルで、3月という卒業や新年度を意識させる時期にリスナーの心情に寄り添う一曲だったのではないだろうか。

洋楽ではJONAS BROTHERSの「SUCKER」も見逃せない。彼らは長い活動休止を経て2019年に本格的に再結成し、この曲でカムバックを果たした。青春時代を共に過ごしたリスナーにとっては懐かしさと新鮮さが同時に押し寄せる一曲であり、当時の洋楽シーンにおける一大トピックだった。またZEDD AND KATY PERRYの「365」も、エレクトロとポップスの融合という当時のトレンドを象徴する曲として名を連ねている。

このように振り返ると、2019年3月下旬というタイミングは、シンセポップの再評価、ヒップホップとポップスの融合、そして日本国内でのジャンル越境バンドの台頭が同時多発的に起きていた、非常に密度の高い時期だったことが見えてくる。CARLY RAE JEPSENの1位獲得は、そうした多様な音楽的潮流の中で、ポップソングとしての純度の高さが評価された結果だったと言えるだろう。

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2019年3月24日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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