TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年10月7日放送)

TOKIO HOT 100 2018-10-07 放送回ランキング ランキング

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2018年10月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年10月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年10月7日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、レキシ feat. ビッグ門左衛門の「GOEMON」だった。レキシこと池田貴史は、日本史をモチーフにした歌詞と和楽器を効果的に取り入れたサウンドで独自の音楽性を築いてきたアーティストであり、今作でも石川五右衛門を題材にしたユーモラスな世界観を展開している。フィーチャリングに名を連ねるビッグ門左衛門は、レキシ自身が生み出したもう一つの人格ともいえる存在で、この遊び心こそがレキシというプロジェクトの真骨頂と言えるだろう。洋楽のダンスミュージックやポップスが並ぶチャートの中で、和のモチーフを大胆に取り入れた楽曲が首位を獲得したこと自体が、当時のリスナーの耳の多様さを物語っている。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽勢の充実ぶりが際立つ。2位にはSILK CITY、デュア・リパ、ディプロ、マーク・ロンソンによる「Electricity」がランクイン。ダンスミュージックのプロデューサー同士がタッグを組み、ポップスターと化学反応を起こすという構図は、2010年代後半のダンスポップシーンを象徴する組み合わせだった。4位のカルヴィン・ハリスとサム・スミスによる「Promises」も同様に、ヒットメーカー同士のコラボレーションが生み出す化学反応を体現した一曲であり、当時のチャートにおけるコラボレーション文化の隆盛を感じさせる。こうした「掛け合わせ」による新しい響きの発見は、2018年前後の洋楽シーンを語るうえで欠かせないキーワードだった。

7位にランクインしたポール・マッカートニーの「Come On To Me」も、この週の象徴的な一曲だ。ビートルズ、ウイングスと音楽史そのものを歩んできたレジェンドが、この時期にリリースしたアルバムからのシングルで、ベテランならではの余裕と瑞々しさを両立させたサウンドが印象的だった。長いキャリアを持つアーティストが第一線で新曲を届け続けるという事実自体が、ポップミュージックの豊かさを物語っている。

邦楽勢に目を向けると、3位のきのこ帝国「金木犀の夜」が秋という季節にふさわしい情感豊かなロックサウンドを聴かせている。バンドサウンドの中に漂う切なさと透明感は、10月という季節の空気感と重なり合っていた。6位のきゃりーぱみゅぱみゅ「キズナミ」は、彼女らしいポップでキャッチーな要素を保ちながらも、より深みのある表現に挑んだ一曲として位置づけられる。そして10位には東京スカパラダイスオーケストラの「メモリー・バンド」がランクイン。インストゥルメンタルを軸としながらもボーカルを迎え入れる柔軟さを持つスカパラの音楽性が、このチャートの多様性にさらなる彩りを加えていた。

ELLA MAIの「Trip」やNile Rodgers & Chicによる「Sober」も、R&Bやディスコ・ファンクの系譜を現代的にアップデートした楽曲として並んでおり、当時のブラックミュージックの潮流を伝えている。JESS GLYNNEの「All I Am」も含め、この週のTOP10は洋楽・邦楽、ジャンルの垣根を越えた選曲がひとつのチャートに同居していたことが分かる。1位のレキシによる「GOEMON」を中心に据えながら、世界各地のポップミュージックの最前線がひとつのランキングの中でせめぎ合っていた。この一週間の記録は、2018年秋という時代の音楽的な豊かさと多様性を、あらためて浮かび上がらせてくれる。

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2018年10月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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