TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年10月27日放送)

TOKIO HOT 100 2013-10-27 放送回ランキング ランキング

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2013年10月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年10月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年10月27日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはポール・マッカートニーの「NEW」だった。ビートルズ解散から40年以上を経て、なお現役として新作を送り出し、しかもその楽曲がチャートの頂点に立つという事実そのものが、この週の大きな聴きどころだったと言える。タイトル曲「NEW」を含むアルバムは、若手プロデューサーを起用しながらも彼らしいメロディーの佇まいを失わない仕上がりで、リスナーに「レジェンドの現在地」を提示するものだった。ロック創世記からのアイコンが、同時代の新しい音楽と同じ土俵で語られること自体が、当時の音楽シーンの豊かさを象徴していたように思う。

この週のTOP10を眺めると、国内外・世代・ジャンルの多様性が際立つ。2位には秦基博の「GIRL」、3位にはPerfumeの「1mm」、4位にはRIP SLYME、10位には星野源の「地獄でなぜ悪い」がランクインし、邦楽勢もそれぞれのスタイルで存在感を放っていた。とりわけ星野源は、映画のために書かれたこの楽曲を通じて、俳優と音楽家という二つの顔を両立させる存在として認知を広げつつあった時期であり、後年のブレイクの土台がこの頃すでに築かれていたことがうかがえる。

海外勢では、5位のAviciiによる「Wake Me Up」が目を引く。EDMとフォーク/カントリー的な要素を融合させたこの曲は、2013年を象徴するダンスミュージークの一つであり、クラブカルチャーとポップスの境界を大きく揺らした存在だった。6位のCHVRCHESは、シンセポップの新しい波を体現するバンドとして、当時UKインディー/エレクトロシーンの注目株だった。8位のケイティ・ペリー「Roar」、9位のレディー・ガガ「Applause」は、まさにこの時期のUSポップシーンの頂点を争っていた二大女性アーティストの新曲であり、それぞれが強い自己主張と再起を掲げた楽曲だった点も興味深い対比になっている。

7位のPeople In The Boxの「気球」は、邦楽ロックのオルタナティブな一側面を担う存在として、より内省的で文学的な音楽性を持つバンドの代表曲だ。この週のTOP10は、メインストリームのポップスからインディー、EDM、ヒップホップ的要素を含むRIP SLYMEまでを横断しており、当時のラジオチャートが単一のトレンドに寄らず、複数の音楽潮流を同時に映し出す鏡になっていたことがよくわかる。

あらためて1位のポール・マッカートニーに視線を戻すと、彼の存在は「新しさ」と「歴史」を同時に体現していた。若い世代のアーティストたちが並ぶランキングの頂点に、ロックの創始者的存在が「NEW」という曲名で立っていたことは、単なる偶然以上の意味を持つ。音楽は常に更新され続けるものであり、同時にその更新は過去の蓄積の上に成り立っている——この週のチャートは、そうした音楽の連続性と多様性を、静かに、しかし鮮やかに示していたのではないだろうか。

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2013年10月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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