TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2018年9月23日放送)

TOKIO HOT 100 2018-09-23 放送回ランキング ランキング

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2018年9月23日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2018年9月23日放送回)。

この週の音楽シーン

2018年9月23日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、まず目に飛び込んでくるのが1位に輝いた「ELECTRICITY」だ。手がけたのはSilk City、つまりMark RonsonとDiploという百戦錬磨のプロデューサー2人によるユニットで、そこにヴォーカルとしてDua Lipaを迎えた布陣である。当時のDua Lipaはデビュー作からのシングル群が世界的に浸透し、ポップアイコンとしての地位を固めつつあった時期で、そんな彼女がダンスミュージック畑の職人2人と組んだこと自体が話題性を持っていた。Ronsonはヴィンテージなグルーヴ感覚とモダンな制作技術を橋渡しする仕事で知られ、Diploはトラップやダンスホールを吸収しながらメインストリームのポップに越境してきた存在。このふたりが手を組み、Dua Lipaのクールでいて芯の強い歌声を乗せることで、90年代的なハウスの高揚感と2010年代後半のポップの洗練が同居するトラックが生まれた。EDMの熱狂がひと段落し、より洗練されたダンスポップへと潮目が変わっていくこの時期のサウンドトレンドを象徴する1曲だったと言える。

TOP10全体を眺めても、当時のチャートの多層的な空気がよく伝わってくる。2位にはきのこ帝国の「金木犀の夜」がランクインしており、季節の移ろいを繊細に描く歌詞世界とバンドサウンドが、洋楽中心のリストの中で独自の存在感を放っている。3位にはビートルズのレジェンド、Paul McCartneyの「Come On To Me」。長いキャリアを持つ彼が新作でなお現役のポップフィールドに切り込んでくる姿は、この年のロック/ポップシーンにおける世代を超えた対話を象徴していた。4位のCalvin HarrisとSam Smithによる「Promises」もまた、ダンスミュージックとソウルフルなヴォーカルの融合という点で1位曲と響き合う存在だ。

邦楽勢では5位に星野源の「アイデア」、9位にレキシ feat. ビッグ門左衛門の「GOEMON」がランクインしており、日本のポップスやユーモアを織り込んだ音楽性が海外勢と肩を並べていたのも興味深い。6位のJanet JacksonとDaddy Yankeeによる「Made For Now」は、ベテランR&Bシンガーとレゲトンの旗手の共演というグローバルな越境企画。7位にはTWICEの「BDZ」が入り、K-POPが日本のリスナーにも確実に浸透していたことがうかがえる。8位The Chainsmokers feat. Emily Warren、10位Jess Glynneも含め、EDM由来のポップ職人たちの仕事がチャートの底を支えていた。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、洋楽のダンスミュージック、K-POP、邦楽ロック、そして大御所アーティストの新作までもが一つのリストの中で自然に共存していたことが分かる。ジャンルやキャリアの長さに関係なく、良質なポップソングが並列に評価されるという、ラジオチャートならではの懐の深さが表れた回だったのではないだろうか。1位の「ELECTRICITY」が持つ、ダンスフロアの高揚感とポップの洗練を両立させたサウンドは、まさにその年の音楽シーンの転換点を体現するものであり、今聴き返しても色褪せない輝きを放っている。

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2018年9月23日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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