TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年12月3日放送)

TOKIO HOT 100 2017-12-03 放送回ランキング ランキング

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2017年12月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年12月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年12月3日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、TAYLOR SWIFTの「GORGEOUS」だった。この曲が収録されたアルバム『Reputation』は、それまでのカントリー〜ポップの清廉なイメージから一転、よりダークでビートの効いたサウンドプロダクションへと舵を切った作品として大きな話題を呼んだ時期にあたる。SNS上での毀誉褒貶や私生活での騒動を経て、あえて「悪評(Reputation)」という言葉をタイトルに据え、自らのパブリックイメージそのものを楽曲のテーマに取り込んでいくという姿勢は、当時のポップスターとメディア・ファンとの関係性を象徴する出来事としても語られていた。「GORGEOUS」自体は、キャッチーなシンセの響きと少し茶目っ気のある歌い回しが同居する仕上がりで、シリアスな作風の中にも彼女らしいポップセンスが息づいている一曲だったと言える。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽・邦楽・ジャンルの境界が非常に自由に混ざり合っていたことがわかる。2位にはNOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDSの「HOLY MOUNTAIN」がランクイン。Oasis解散後、ソロ活動を重ねてきたノエル・ギャラガーが、グラムロック的な高揚感を纏ったナンバーで健在ぶりを示していた時期だ。3位には安室奈美恵の「HOPE」。長らくJ-POPシーンを牽引してきた彼女が、後の引退表明にもつながっていくキャリア後期において、自身のこれまでの歩みと向き合うようなメッセージ性の強い楽曲を発表していたことが窺える。

4位の米津玄師「ALICE」は、当時放送されていたアニメ作品とのタイアップで注目を集めた楽曲で、ボーカロイド出身のクリエイターとして独自の存在感を確立しつつあった彼が、より広いリスナー層へとその名を知らしめていく過程にあった一曲だ。5位のMY HAIR IS BAD「復讐」、7位のMEI EHARA「戻らない」、9位のIRI「FOR LIFE」といったラインナップからは、当時の日本のインディー〜バンドシーン、そしてシンガーソングライター/R&B的な感性を持つアーティストたちが、既存のメジャーシーンと並走するかたちで支持を広げつつあった空気も伝わってくる。

6位のCHEMISTRY「WINDY」は、2000年代にデュオとして数々のヒットを飛ばしてきた彼らが、時を経てなお安定した歌唱力で聴かせるナンバーとしてチャートに顔を出していたことが興味深い。8位のMIKA「IT’S MY HOUSE」は、鮮やかでシアトリカルなポップセンスを持つアーティストらしい一曲であり、10位のBECK × DAOKOによる「UP ALL NIGHT」は、海外の実力派ミュージシャンと日本のクリエイターとのコラボレーションという点で、当時のポップシーンにおける国境を越えた作品作りの広がりを感じさせるものだった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、世界的なポップスターの表現の転換点、日本の音楽シーンを支えるベテランと新世代の共存、そしてジャンルや国籍を超えたコラボレーションといった、2017年末という時期ならではの多層的な音楽状況を映し出すラインナップだったと言えるだろう。

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2017年12月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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