TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年6月18日放送)

TOKIO HOT 100 2017-06-18 放送回ランキング ランキング

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2017年6月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年6月18日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年6月18日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、KATY PERRYがMIGOSを迎えた「BON APPETIT」だった。当時のケイティ・ペリーは新作アルバム「Witness」を控えたタイミングで、キャリアの中でも実験色の強いフェーズに入っていた時期。ポップの女王としての王道路線から一歩踏み出し、ヒップホップ/トラップのビート感覚を大胆に取り入れたこの曲は、彼女がシーンの変化に敏感に反応していたことを物語っている。フィーチャリングに迎えたMIGOSは、まさにこの年、代表作「Culture」で世界的なブレイクを果たした真っ最中のグループ。トラップという音楽性がポップスの中心にまで浸透していく過程を象徴する組み合わせであり、この1位はそうした時代の空気そのものを映し出していたと言える。

TOP10全体を見渡すと、2017年という年がジャンルの垣根を越えた多様性の時代だったことがよくわかる。4位のCARLY RAE JEPSENによる「CUT TO THE FEELING」は、シンセポップ/シティポップ的な煌びやかさを持つ楽曲で、フェス以降のインディー・ポップ感覚が支持を集めていた証。10位のMAJOR LAZER feat. TRAVIS SCOTT, CAMILA CABELLO & QUAVOによる「KNOW NO BETTER」も、EDM、レゲトン、ヒップホップが渾然一体となったグローバルなクロスオーバー感覚を体現しており、洋楽シーンがボーダーレス化していく流れを裏付けていた。

邦楽勢の存在感も見逃せない。2位の平井堅「ノンフィクション」は、堅実な歌唱力とメロディメイクで長年支持されてきたアーティストらしい仕上がり。3位のMONDO GROSSOによる「ラビリンス」は、満島ひかりをボーカルに迎えたことで大きな話題を呼んだ楽曲で、大沢伸一によるダンスミュージックの美学と、映像的な世界観が融合した一曲として、この年の邦楽シーンにおける重要なトピックのひとつだった。5位のNULBARICH「IT’S WHO WE ARE」は、ブラックミュージックのグルーヴを日本語の壁を越えて表現するバンドとして注目を集めていた時期の楽曲であり、6位のAI「最後は必ず正義が勝つ」は力強いメッセージ性を持つソウルフルな一曲として存在感を放っていた。

さらに7位の水曜日のカンパネラ「メロス」、9位の岡崎体育「NATURAL LIPS」といった楽曲は、当時の邦楽シーンにおけるユニークな表現者たちの台頭を象徴していた。前者はコムアイの独特な世界観とトラックメイカー・ケンモチヒデフミの実験精神が融合したユニットとして、後者はインターネット文化と音楽性を軽やかに接続するアーティストとして、それぞれ既存のJ-POPの枠組みを更新する存在だった。8位のANDREW MCMAHON「FIRE ESCAPE~きみがいる世界」は、オルタナティブ・ロックの系譜を継ぎながらもエモーショナルなポップソングとして仕上げられており、洋楽ロックファンにも支持される一曲だった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は、トラップやEDMがポップの主流に食い込みつつあった洋楽シーンの動きと、ジャンルを越境しながら独自の表現を追求する邦楽アーティストたちの熱量が同居する、非常にバランスの取れたラインナップだったことがわかる。1位の「BON APPETIT」が象徴するように、2017年は音楽ジャンルの境界がますます曖昧になり、多様な音楽体験が同時多発的に楽しめる、豊かな時代の入り口だったのかもしれない。

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2017年6月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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