TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2017年6月11日放送)

TOKIO HOT 100 2017-06-11 放送回ランキング ランキング

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2017年6月11日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2017年6月11日放送回)。

この週の音楽シーン

2017年6月11日放送の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、平井堅の「ノンフィクション」だった。デビューから20年近くを経てなお、透明感のあるファルセットと情感豊かな歌唱で聴き手の心を掴む彼の存在感は、この週のチャートでも際立っている。デジタル配信やストリーミングが主流になりつつあった時代にあって、丁寧に紡がれたメロディーとバラードの様式美で勝負する楽曲が首位を獲得したことは、当時の音楽リスナーが依然として「歌の力」そのものを求めていたことの表れでもあるだろう。梅雨入りの時期にふさわしい、しっとりとした余韻を残すナンバーとして、多くのラジオリスナーの耳に残った一曲だったのではないか。

2位にはNULBARICHの「IT’S WHO WE ARE」がランクイン。ブラックミュージックやシティポップの語法を独自に消化しながら、洗練されたグルーヴを鳴らす彼らは、2017年前後の日本の音楽シーンにおいて新しい世代のバンド像を提示していた存在だ。3位のCARLY RAE JEPSENは、前作『EMOTION』での再評価を経て、ポップスの職人としての評価を確立しつつあった時期。「CUT TO THE FEELING」は映画のために書き下ろされたナンバーで、彼女らしい弾けるようなポップセンスが光る一曲だった。4位のDRAGON ASHは、90年代末からミクスチャーロックのフィールドで日本の音楽シーンを牽引してきたベテランバンド。「ODE TO JOY」というタイトルからも、彼らが持つメッセージ性の強さが窺える。

5位のLINKIN PARKは、この年リリースされたアルバム『One More Light』からの一曲で、従来のヘヴィなロックサウンドから一歩踏み出したポップ路線が話題になっていた時期だ。6位のKATY PERRYは、アルバム『Witness』を引っ提げてポップシーンの最前線を走り続けており、MIGOSとのコラボレーションはヒップホップとポップの融合が進んでいた当時のトレンドを象徴していた。7位には水曜日のカンパネラの「メロス」がランクイン。コムアイの独特な語り口とエレクトロニックなトラックが融合したサウンドは、Jポップの枠に収まらない存在感を放っていた。

8位のHAIMはガールズバンドとしての存在感を国際的に高めていた時期で、ロックとR&Bを横断するセンスが評価されていた。9位のTLCは90年代を代表するR&Bグループとして知られるが、この時期に新たな楽曲を届けていたこと自体が、往年のリスナーにとって嬉しい驚きだったはずだ。10位のANDREW MCMAHONは、Something CorporateやJack’s Mannequinといったバンド活動を経て、ソロプロジェクトとして評価を固めつつあったアーティストで、瑞々しいメロディーメイカーとしての手腕がこの曲にも表れている。

こうして振り返ると、2017年6月のこの週のTOP10は、国内外のポップス、ロック、R&B、エレクトロニックが渾然一体となった、実に多彩なラインナップだったことがわかる。邦楽ベテランの円熟味と新世代バンドの勢い、海外のトップアーティストたちの挑戦が同じ土俵で鳴り響いていたこの瞬間は、当時のリスナーが享受していた音楽的な豊かさを今に伝えてくれる貴重な記録だと言えるだろう。

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2017年6月11日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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