TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年2月14日放送)

TOKIO HOT 100 2016-02-14 放送回ランキング ランキング

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2016年2月14日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年2月14日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年2月14日放送回のTOKIO HOT 100で首位に立ったのは、SUCHMOSの「STAY TUNE」。この曲がチャートの頂点に立っていた時期は、まさに彼らが全国区の存在へと駆け上がっていく助走期間にあたる。YONCEの脱力しながらも芯のあるヴォーカル、湘南出身という土地性を感じさせる開放的でルーズなグルーヴ、そしてブラックミュージックやシティポップの語法を自然に取り込んだサウンドは、当時「バンド」というフォーマットに新しい呼吸を吹き込むものとして受け止められていた。ロックともファンクとも言い切れない、ジャンルの境界を軽やかに越えていく感覚こそが、この曲が多くのリスナーの耳を捉えた理由だろう。

2位には大橋トリオの「愛で君はきれいになる」。ポップスの職人としての完成度の高さを感じさせるメロディメイカーぶりは、この時期も変わらず健在だった。3位には上原ひろみ THE TRIO PROJECTの「SPARK」がランクイン。ジャズピアニストとして世界的な評価を得ていた上原ひろみが、テクニックだけでなくロック的な高揚感すら内包したトリオ編成で聴かせるインストゥルメンタルは、TOKIO HOT 100というポップスのチャートの中にあっても異彩を放つ存在だった。4位のスガシカオ「真夜中の虹」は、デビューから長く独自の言葉選びとファンクネスを貫いてきたシンガーソングライターらしい一曲。5位のMETAFIVEによる「LUV U TOKIO」は、高橋幸宏や小山田圭吾ら日本の音楽シーンを牽引してきた面々が集ったスーパーグループとしての遊び心とテクノ的な洗練が同居しており、世代を超えたクリエイターたちの創作意欲の高さを物語っていた。

6位のGRAPEVINE「SPF」は、バンドとしての円熟味を感じさせる楽曲。7位には片平里菜の「PARTY」がランクインしており、シンガーソングライターとして自らの言葉で歌う若手の存在感が示されていた。海外勢では8位にCharlie Puthの「One Call Away」。前年から続く彼のブレイクを象徴する一曲で、ポップでありながら誠実さを感じさせる歌声は、日本のリスナーにも広く浸透していた時期にあたる。9位のNAKAMURAEMI「YAMABIKO」は、ラップとメロディを行き来する独自のスタイルで、当時の日本語ラップ/歌ものの越境的な動きを感じさせる存在だった。10位のTHE 1975「THE SOUND」は、80年代的なシンセサウンドやきらびやかなプロダクションを現代的に再構築したバンドとして、世界的にも注目を集めていた時期の楽曲であり、この頃から続く「80年代リバイバル」的な感性が洋楽シーンでも顕著になっていたことがうかがえる。

こうして見渡すと、この週のTOP10は、国内バンドシーンの新しい波(SUCHMOS)、ベテランの安定した創作力(大橋トリオ、スガシカオ、GRAPEVINE)、ジャンルを越境する音楽家たち(上原ひろみ、METAFIVE、NAKAMURAEMI)、そして洋楽の同時代性(Charlie Puth、THE 1975)が違和感なく並置されている点が興味深い。ジャンルやキャリアの長短にかかわらず、良質な音楽が同じ土俵で評価されていたこの時期のチャートは、当時のJ-WAVEが体現しようとしていた「越境するポップミュージック」という感覚を色濃く映し出しているように思える。

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2016年2月14日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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