TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2019年5月12日放送)

TOKIO HOT 100 2019-05-12 放送回ランキング ランキング

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2019年5月12日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2019年5月12日放送回)。

この週の音楽シーン

2019年5月12日放送分の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはテイラー・スウィフトがパニック!アット・ザ・ディスコのブレンドン・アーリーを迎えた「ME!」だった。この曲は、前作「レピュテーション」で見せたダークで内省的な作風から一転、極彩色のヴィジュアルと弾けるようなポップサウンドへと舵を切った一曲として記憶されている。当時のテイラーは、自身のパブリックイメージを大きく塗り替えようとしていた時期にあり、その転換点を象徴するタイアップとして、ロックバンドのフロントマンであるブレンドン・アーリーを起用したキャスティングは象徴的だった。ジャンルの垣根を越えたコラボレーションという点でも、この曲は当時のポップシーンの空気をよく捉えていたと言える。 TOP10全体を見渡すと、この週の並びは実に多彩だ。2位にはあいみょんの「ハルノヒ」がランクイン。国内リスナーの間で世代を超えて支持を集めた楽曲であり、季節の節目に寄り添うバラードとして定着していた時期の一曲だ。3位にはBTS(防弾少年団)がハルシーを迎えた「Boy With Luv」。K-POPが欧米のポップチャートやプレイリストに本格的に食い込み始めていた時代の空気を象徴する存在で、海外アーティストとの共演も含め、グローバルなポップミュージックの地図が塗り替えられつつあることを感じさせるランクインだった。 4位にはベテラン、ベックの「Saw Lightning」。長いキャリアを持つアーティストが新作でなお現役感を示していたことも興味深い。5位のオマー・アポロ、9位のTENDREといった、当時まさに注目を集め始めていた若手のアーティストたちが並ぶあたりは、このチャートがメインストリームだけでなく、次世代の才能を早い段階で拾い上げていたことをうかがわせる。6位のLSDはシアやディプロ、レブリンスといった顔ぶれによるユニットで、プロデューサー主導のプロジェクト型ポップスが存在感を増していた潮流を反映している。 7位にはRIRI、KEIJU、小袋成彬による「Summertime」がランクイン。国内のR&B/ソウル系シーンで才能あるアーティストたちが共作する動きが目立っていた時期であり、洋楽的な質感を持つ楽曲が邦楽のフィールドから生まれていたことも見逃せない。8位のリゾは、後に「Juice」などで大きくブレイクしていく前夜の勢いを感じさせるランクインだ。そして10位には、ビリー・アイリッシュの「Bad Guy」。ダークでミニマルな質感を持つこの楽曲は、後にその年を代表するヒットへと成長していくことになるが、この時点ではまだ台頭途中の一曲としてTOP10の末席に位置していた。 こうして並べてみると、この週のTOP10は、メインストリームのポップスから国内のシンガーソングライター、K-POP、R&B、そして新世代のアーティストたちまでを横断する、実に懐の深いラインナップだったことがわかる。1位の「ME!」が象徴する明るく開放的なムードと、後にシーンを塗り替えていくアーティストたちの初期衝動が同居していたこの週は、2019年という年がポップミュージックにとってどれほど転換的な時期だったかを、静かに物語っている。

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2019年5月12日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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