TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2015年6月7日放送)

TOKIO HOT 100 2015-06-07 放送回ランキング ランキング

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2015年6月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2015年6月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2015年6月7日放送の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、星野源の「SUN」だった。この曲はドラマ主題歌として茶の間にも浸透し、ファンクやシティポップの要素を軽やかに纏いながら、誰もが口ずさめるポップスとして幅広い層に届いていた楽曲だ。星野源というアーティストは、俳優としての顔とミュージシャンとしての顔を行き来しながら、日本語詞のポップミュージックにグルーヴとユーモアを持ち込む稀有な存在で、この時期はまさにその名前がお茶の間レベルで一気に広がっていったタイミングだったと言える。洋楽ダンスミュージックが幅を利かせる中で、あえて「踊れる邦楽ポップス」が首位に立ったという事実そのものが、当時のリスナー層の広がりを物語っている。

この週のTOP10を眺めると、2015年という年がいかに音楽ジャンルの境界が曖昧になっていた時期だったかがよくわかる。2位にはSUPERFLYの「BEAUTIFUL」がランクインし、ロックシンガーとしての骨太な歌唱力を武器にしたポップスが上位に食い込んでいる。一方で3位にはZEDD feat. BAHARIの「ADDICTED TO A MEMORY」、10位にはALESSO feat. TOVE LOの「HEROES (WE COULD BE)」がランクインしており、当時世界的に猛威を振るっていたEDM/プログレッシブハウスの潮流がしっかりと日本のチャートにも反映されていたことがうかがえる。さらに4位にはケミカル・ブラザーズの「GO」が入っており、90年代から続くビッグビート/エレクトロニカの重鎮たちが、若い世代のEDMシーンとは異なる文脈で存在感を放っていたのも興味深い。

邦楽勢に目を向けると、5位のceroの「SUMMER SOUL」は、シティポップやジャズ、ソウルミュージックの語法を独自に消化した都会的なサウンドで、後のシティポップ再評価の流れを先取りするような一曲だった。6位にはDEF TECHとウクレレ奏者ジェイク・シマブクロがタッグを組んだ「ONE DAY」がランクインし、レゲエ、ヒップホップ、そしてハワイアンな響きが交錯する独特の質感を持つ楽曲として異彩を放っている。7位のKANA-BOON「なんでもねだり」、8位のASIAN KUNG-FU GENERATION「PLANET OF THE APES / 猿の惑星」は、いずれもロックバンドがアニメタイアップを足がかりに存在感を発揮していた時代を象徴する並びだ。9位の秦基博「水彩の月」は、シンガーソングライターとしての繊細な歌声と歌唱表現が支持を集めていたことを示している。

こうして見渡すと、この週のTOP10は邦楽ロック、シンガーソングライター、シティポップ的な感覚、そして海外のEDM・エレクトロニカが同じ土俵で並び立つ、実に多様なラインナップだった。星野源の「SUN」が首位を飾ったことは、単に一曲のヒットという以上に、ジャンルを横断して聴かれるポップスの強さを象徴する出来事だったと言えるだろう。ダンスミュージックの快楽性と、日本語詞ならではの親しみやすさ、そして緻密に作り込まれたグルーヴが同居するこの曲は、当時のリスナーにとって新しい「踊れる邦楽」の到来を告げる存在だった。今振り返ってみても、この週のチャートは2015年という時代の空気――洋楽と邦楽、バンドサウンドとエレクトロニックミュージックが自然に混じり合っていた瞬間――を鮮やかに切り取っている。

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2015年6月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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