TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年3月31日放送)

TOKIO HOT 100 2013-03-31 放送回ランキング ランキング

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2013年3月31日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年3月31日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年3月31日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、栄えある1位はサカナクションの「ミュージック」だった。この年のサカナクションは、バンドとしての実験性とポップネスの均衡が絶妙な時期にあり、この曲もまた、ダンスミュージック的な反復と生バンドのグルーヴを融合させた、いかにも山口一郎らしい構築美を感じさせる一曲だったと記憶している。タイトルがそのまま「音楽」であることも象徴的で、リスナーに音楽そのものへの陶酔を促すような、内省と高揚が同居するナンバーだった。当時のJ-POPシーンでは、バンド編成でありながらクラブミュージックのエッセンスを取り込む動きが一つの潮流になっており、サカナクションはその中心的存在として支持を集めていた。

2位にはジャスティン・ティンバーレイクがジェイ・Zを迎えた「Suit & Tie」がランクインしている。長い沈黙を破っての本格復帰作として世界的に話題を呼んだ楽曲で、この年の洋楽シーンにおける大きなトピックのひとつだった。3位のデヴィッド・ボウイ「If You Can See Me」も見逃せない。この時期のボウイは長期の活動休止から復活を果たし、多くの音楽ファンを驚かせていた。レジェンドの現在進行形の仕事が、若いアーティストたちと同じチャートに並ぶという光景自体が、当時のTOKIO HOT 100の懐の深さを物語っている。

邦楽勢では4位のクリープハイプ「社会の窓」が印象深い。尾崎世界観のシニカルで文学的な言葉選びと、パンク的な性急さを併せ持つバンドとして、当時すでに独自のファン層を築きつつあった。6位のONE OK ROCKも、国内外を股にかけた活動が本格化していく時期であり、「Clock Strikes」からはロックバンドとしてのスケール感の広がりが感じられる。7位のきゃりーぱみゅぱみゅ「にんじゃりばんばん」は、中田ヤスタカプロデュースによるポップの実験場として、この時代のカワイイ文化を音楽で体現する存在だった。国内外のメディアで「Kawaii」が一つのキーワードとして注目されていた時期とも重なる。

5位のスコット&リヴァーズは、ウィーザーのリヴァーズ・クオモとスコット・マーフィーによるユニットで、パワーポップの遺伝子を今に伝える清涼感ある一曲。8位のボン・ジョヴィ「Because We Can」は、ベテランバンドが依然として第一線でエネルギッシュなロックを鳴らし続けていたことを示している。9位の大橋トリオ「マチルダ」は、都会的で洒脱なメロウネスが持ち味で、日本のシティポップ的感性を静かに継承する存在感を放っていた。10位のローラ・ムヴラ「Green Garden」は、英国から登場した新しい才能として、ソウルとフォークとエレクトロニカを横断する独自の音世界が評価され始めていた時期だった。

このように並べてみると、この週のTOP10は、邦楽ロック・ポップスの多様化、洋楽の大物返り咲き、そして新世代の才能の台頭が同時進行していた、2013年という時代の音楽的な豊かさを凝縮している。サカナクションの「ミュージック」が首位に立ったことは、実験と大衆性が矛盾なく共存し得ることを示した象徴的な出来事として、今振り返っても興味深い。

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2013年3月31日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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