TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2013年9月29日放送)

TOKIO HOT 100 2013-09-29 放送回ランキング ランキング

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2013年9月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2013年9月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2013年9月29日という日付を眺めると、季節はちょうど夏から秋への切り替わり目にあたる。この週の「TOKIO HOT 100」トップ10は、邦楽・洋楽、ロックからダンス、シンガーソングライターからアイドル・ポップまでが混在する、まさにJ-WAVEらしい選曲の縮図のような並びになっている。その頂点に立ったのが、スピッツの「小さな生き物」だった。90年代から日本のロックシーンを歩み続けてきたバンドが、この時期も新曲でチャートの1位を獲得していたという事実は、彼らの音楽が世代を超えて聴かれ続けている証左であり、変わらぬ草野マサムネの声とバンドの音の質感が、当時のリスナーにも支持されていたことを物語っている。

2位にはJUJUの「DISTANCE」がランクインしている。彼女は歌唱力を軸に据えたシンガーとして、この頃すでに邦楽シーンで確固たる地位を築いており、バラード的な楽曲でも安定した支持を得ていた時期だ。3位のポール・マッカートニーの「NEW」は、ビートルズ解散から数十年を経てなお現役で新作を発表し続けるレジェンドの存在感を示すもので、当時のアルバム『NEW』は若手プロデューサーを起用した意欲作として話題になっていた。4位のジャック・ジョンソンの「I GOT YOU」は、サーファー出身らしい肩の力の抜けたアコースティックサウンドで、都会的なプレイリストの中に清涼感を添える存在だったと言える。

5位のリトル・ミックスの「WINGS」は、イギリスのオーディション番組出身の女性グループとして国際的に売れ始めていた時期の楽曲で、ガールズポップの新しい波を感じさせる一曲だ。6位はPerfumeの「1MM」。中田ヤスタカ制作によるテクノポップサウンドは、この時期も国内外で独自の存在感を放っており、緻密なプロダクションが洋楽と並んでも見劣りしない完成度を保っていたことがうかがえる。7位のMOBYの「THE PERFECT LIFE」は、エレクトロニカ/ダンス系のベテランらしい実験性と親しみやすさを両立させた楽曲だ。

8位にはイギリスの若手ロックバンド、THE STRYPESの「MYSTERY MAN」がランクイン。ティーンエイジャーで結成されたバンドがブルースロック的なアプローチで注目を集めていた時期であり、ロック復興の兆しを感じさせるラインナップだった。9位のSUPERFlyの「BI-LI-LI EMOTION」は、越智志帆のパワフルなボーカルを軸にしたロック・ソウル路線で、邦楽シーンにおける実力派女性ボーカリストの存在感を再確認させる曲だ。そして10位のAviciiの「WAKE ME UP」は、この年を象徴する世界的ヒットのひとつで、EDMとフォーク/カントリー的な要素を融合させた作風が、当時のダンスミュージックの潮流を大きく変えつつあったことを示している。

こうして見渡すと、この週のトップ10は単なる人気投票の結果というより、2013年という年に世界と日本の音楽シーンがどのような方向を向いていたかを映す小さな地図のようにも読める。ベテランの新作、若手バンドの勢い、EDMの台頭、そして邦楽のバラエティ豊かな強さ――それらが一枚のチャートの中に同時に存在していたことこそ、当時のラジオが担っていた役割の豊かさを物語っているのではないだろうか。

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2013年9月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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