TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年7月29日放送)

TOKIO HOT 100 2012-07-29 放送回ランキング ランキング

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2012年7月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年7月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年7月29日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の顔となったのは桑田佳祐「愛しい人へ捧ぐ歌」だった。前年に大きな病からの療養を経て活動を再開した桑田佳祐にとって、2012年という年は「歌えること」そのものが特別な意味を帯びていた時期にあたる。だからこそタイトルに掲げられた「捧ぐ」という言葉には、単なるラブソングを超えた重みが宿っていたと聴き手の多くが感じ取ったはずだ。サザンオールスターズのフロントマンとしてだけでなく、ソロアーティストとしても日本のポピュラー音楽の中心に居続けてきた彼が、この夏また1位の座に立ったという事実そのものが、当時のリスナーにとって一種の安心感を伴うニュースだったのではないだろうか。

2位には星野源「夢の外へ」がランクイン。SAKEROCKでの活動と並行しながらソロシンガーとしての存在感を強めていた頃で、俳優業でも注目を集め始めていたこの時期の星野源は、まさに多方面でのブレイクの入口に立っていたアーティストだった。ポップでありながらどこか文学的な言葉選びを持つ彼の楽曲が、桑田佳祐という大御所のすぐ後ろに並ぶ構図は、当時のJ-POPが世代を超えて多層的に成立していたことを物語っている。

洋楽勢の存在感も見逃せない。3位のOWL CITY AND CARLY RAE JEPSEN「GOOD TIME」は、前年に「Call Me Maybe」で世界的旋風を巻き起こしたカーリー・レイ・ジェプセンが、エレクトロポップの旗手オウル・シティと組んだ夏らしい高揚感あふれるデュエットで、この年のサマーアンセムの一つとして各国のチャートを賑わせていた。5位のMAROON 5 feat. WIZ KHALIFA「PAYPHONE」もまた、ヒップホップとポップロックが違和感なく融合する2012年らしいクロスオーバー感覚を体現したヒット曲であり、当時のアメリカのポップシーンがジャンルの垣根を軽やかに越えていく空気を伝えている。10位のLINKIN PARKの「BURN IT DOWN」も、この年のアルバムから放たれたシングルで、バンドが電子音とロックサウンドの融合をさらに深化させていた時期の一曲だ。

日本勢に目を戻すと、6位の安室奈美恵「ONLY YOU」、7位のBONNIE PINK「街の名前」といった、すでにキャリアを重ねたアーティストたちの楽曲が並ぶ一方で、8位のMAN WITH A MISSIONと9位のSEKAI NO OWARIという、当時まだ新しい波として台頭しつつあったバンドが同居している点が興味深い。狼の被り物というインパクトのあるビジュアルで注目を集めていたMAN WITH A MISSIONも、後に国民的な人気を獲得するSEKAI NO OWARIも、この頃はまさに次の時代を担う存在として少しずつリスナー層を広げている最中だった。4位にランクインしたMEIKO「STUCK ON YOU」も、透明感のあるボーカルで夏のプレイリストに欠かせない一曲として当時のラジオでよく耳にした記憶がある。

こうして並べてみると、この週のTOP10は、療養を経て歌い続ける決意を示した大御所、次代を担う才能、そして世界的な洋楽ヒットが等しく肩を並べる、実に多面的な一週間だったことがわかる。ジャンルも世代も国境も飛び越えて選曲されるという「TOKIO HOT 100」らしい構成の中で、桑田佳祐の1位という結果は、単なるチャートの数字以上に、当時多くの音楽ファンの心情を代弁するものだったのかもしれない。

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2012年7月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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