TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2012年7月1日放送)

TOKIO HOT 100 2012-07-01 放送回ランキング ランキング

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2012年7月1日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2012年7月1日放送回)。

この週の音楽シーン

2012年7月1日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、TOP10の頂点に立っていたのはaikoの「くちびる」だった。デビューから10年以上を経てなお第一線でシングルヒットを生み出し続けていたaikoにとって、この曲は独特の跳ねるようなメロディと、彼女らしい口語的な言葉選びが際立つ一曲として、当時のリスナーの耳に強く残ったはずだ。aikoの音楽は難解な理論よりも生活感のある視点から作られている印象が強く、そのつくり込まれたポップさが世代を超えて支持される理由になっていた。2012年という年は、彼女のようなJ-POPの実力派シンガーソングライターと、海外から届く最新のダンスポップが同じチャート上で肩を並べる、まさに「TOKIO HOT 100」らしい混成の風景が広がっていた週だったといえる。

2位にはMaroon 5とWiz Khalifaによる「Payphone」がランクインしている。Maroon 5はこの時期、バンドサウンドからよりシンセやエレクトロ要素を取り入れたサウンドへと軸を移しつつあり、ヒップホップアーティストとのコラボレーションも積極的に行っていた。この曲もその流れを象徴する存在で、ロックバンド出身のグループが2010年代のポップシーンに適応していく過程を感じさせる一曲だった。5位のJustin Bieber feat. Nicki Minajの「Beauty and a Beat」、9位のCarly Rae Jepsenの「Call Me Maybe」も同様に、2012年という年がダンスポップ全盛期への入り口だったことを物語っている。特に「Call Me Maybe」はこの年を象徴するメガヒットとして世界的な現象になっており、TOKIO HOT 100の上でもその存在感を発揮していた時期だった。

邦楽勢に目を向けると、3位にJUJUの「ただいま」、6位にSuperflyの「輝く月のように」がランクインしている。JUJUは力強くも柔らかいボーカルでバラードやミッドテンポの楽曲を歌い上げるスタイルで知られ、Superflyの志摩遥香もまたロック的なエッジとソウルフルな歌声を併せ持つシンガーとして高い評価を受けていた。両者とも女性シンガーとしての表現力の幅広さで、この時期のJ-POPシーンに厚みを与えていた存在だ。10位には星野源の「夢の外へ」もランクインしており、当時はソロアーティストとしての活動を本格化させていた時期にあたる。バンド活動とソロワークを往来しながら独自の音楽性を築いていく過程にあった星野源の楽曲がここに並んでいるのも、後年の活躍を知る今となっては興味深い記録だ。

ロック・オルタナティブ方面では、4位にLinkin Parkの「Burn It Down」、8位に英国のDjango Djangoの「Default」がランクイン。Linkin Parkはこの時期、アルバム単位での作風の変化を経て、より洗練されたサウンドを追求していた時期であり、この曲もその方向性を示す一曲だった。Django Djangoのようなインディー・エレクトロニックのバンドがTOP10に食い込んでいたのも、TOKIO HOT 100が幅広いジャンルを横断的に扱う番組だったことの表れだろう。7位のUsherの「Scream」も含め、R&B・ダンスミュージックの潮流も同時に確認できる構成になっている。

このように振り返ると、2012年7月1日のTOP10は、日本の実力派シンガーソングライターたちと、世界的なポップ・ヒップホップ・ロックの最前線が同じテーブルに並ぶ、当時のラジオチャートならではの多様性を凝縮した一週間だったことが見えてくる。aikoの「くちびる」が首位に立っていたという事実そのものが、洋楽全盛の潮流の中でも邦楽の存在感が確かに保たれていたことを示す一つの記録として、今なお興味深く読み解ける瞬間だ。

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2012年7月1日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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