TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2005年2月20日放送)

TOKIO HOT 100 2005-02-20 放送回ランキング ランキング

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2005年2月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2005年2月20日放送回)。

この週の音楽シーン

2005年2月20日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、この週の頂点に立っていたのはTHE CHEMICAL BROTHERSの「GALVANIZE」だった。ビッグビートの旗手として90年代後半から鳴らしてきた英国デュオが、アルバム『Push the Button』を携えて再び前線に戻ってきた時期であり、その象徴となったのがこの曲だ。中東音楽的なストリングスのサンプルとダンサブルなビートを大胆に重ね、さらにQ-Tipのラップを客演に迎えるという構成そのものが、当時のダンス・ミュージックがヒップホップやワールドミュージックと自在に越境していく空気を体現していた。クラブフロアのための音楽でありながら、ラジオの電波に乗ってお茶の間にも届く。そうしたクロスオーバーの快感こそ、このチャートが最も熱心にすくい取っていたものだったように思う。

2位にはDEF TECHの「My Way」。日本語と英語を自在に往来するバイリンガル・ラップ/レゲエのスタイルは、それまでの邦楽ヒップホップの文脈とは一線を画し、洋楽リスナーにも邦楽リスナーにも等しく届く新しい回路を開いていた。3位のジェニファー・ロペスの「Get Right」は、ホーンサンプルを大胆に使ったダンスクラシックで、この時期のアメリカのメインストリームR&Bがどれだけ大胆にサンプリングを武器にしていたかを物語る一曲だ。4位のCrystal Kay「Kiss」も含め、ブラックミュージックの語法を自分のものとして消化した日本人アーティストたちが着実に存在感を増していた時期でもあった。

邦楽勢の顔ぶれも興味深い。5位のくるり「BIRTHDAY」、6位のレミオロメン「南風」は、いわゆるロキノン系・青春ロックの系譜にありながら、それぞれに独自の温度を持った楽曲だ。レミオロメンはこの少し後に大きくブレイクしていくバンドであり、「南風」のような楽曲が徐々に広がりを見せていた過渡期の空気を感じさせる。8位のYUKI「JOY」は、JUDY AND MARY解散後にソロとして独自の世界観を築き上げていく過程の一枚であり、ポップでありながらどこか édge のある声の存在感が光る。9位のケツメイシ「さくら」は、季節ソングとして今なお愛され続ける定番曲で、この時期のヒップホップ・ユニットが幅広い世代に届くポップスとして受け入れられていたことを象徴している。

洋楽ではJack Johnsonの「Sitting, Waiting, Wishing」がアコースティックで肩の力の抜けたサーフ・カルチャー的な心地よさを持ち込み、10位のGreen Day「Boulevard of Broken Dreams」は、前年に発表されたコンセプトアルバム『American Idiot』からのヒット曲として、パンクバンドが政治性とスタジアム・ロック的スケールを両立させた時代の空気を伝えている。

こうして並べてみると、この週のTOP10は、UKのダンス・ミュージック、アメリカのR&B、邦楽ロック、国産ヒップホップ、そしてUSオルタナ/パンクが何の違和感もなく肩を並べていたことがわかる。ジャンルや国籍の垣根を意識させず、ただ「今聴くべき曲」を並べていくという「TOKIO HOT 100」らしいフラットな視点が、この2005年2月の一週間にも確かに刻まれている。

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2005年2月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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