TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2011年12月18日放送)

TOKIO HOT 100 2011-12-18 放送回ランキング ランキング

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2011年12月18日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2011年12月18日放送回)。

この週の音楽シーン

2011年12月18日の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、JUJUが歌う「LULLABY OF BIRDLAND」だった。もともとはジョージ・シアリングが手がけ、数多のジャズシンガーが取り上げてきたスタンダードナンバーであり、JUJUがこの曲をレパートリーに選んだこと自体が、当時の彼女の音楽的な立ち位置を象徴していたように思う。J-POPのフィールドで確かな歌唱力を武器に支持を集めてきたJUJUは、この時期、往年のジャズやスタンダードナンバーを自身の解釈で歌い直すプロジェクトに取り組んでおり、ラジオのヘビーローテーションを通じてその成果が広く届けられていた。派手なビートに頼らず、声の表情と間の取り方だけで聴かせるこの選曲がチャートの頂点に立ったこと自体、2011年末のリスナーの耳が単なる流行歌以上のものを求めていたことの表れとも言えるだろう。

この週のTOP10を見渡すと、当時の音楽シーンの多層性がよく見えてくる。2位にはKAT-TUNの赤西仁がジェイソン・デルーロを迎えた「TEST DRIVE」のリミックスがランクインし、日本人アーティストが海外のシンガーと組んで世界標準のダンスミュージックに挑む姿勢が示されていた。4位のリアーナ feat. カルヴィン・ハリスによる「WE FOUND LOVE」は、まさにこの時期から世界的な大ヒットへと駆け上がっていく最中の楽曲で、EDMがポップスの主流に躍り出る転換点を体現していた。一方で3位にはスウェーデンのシンガーソングライター、マイア・ヒラサワの「THE GIFT」が入り、北欧発のオーガニックなポップスも根強い支持を得ていたことがわかる。

邦楽勢では6位にPerfumeの「スパイス」、7位に大橋トリオと秦基博がタッグを組んだ「モンスター」、9位にflumpoolの「PRESENT」がランクイン。テクノポップの完成度を追求し続けるPerfumeと、シンガーソングライター同士の共演による温かみのある楽曲が並ぶあたりに、当時の邦楽シーンの幅の広さが感じられる。8位にはSHINeeの「TO YOUR HEART」が入っており、K-POPが日本のリスナーの間で着実に存在感を強めていた時期でもあった。そして10位には、その前年に急逝したエイミー・ワインハウスの「OUR DAY WILL COME」。彼女の早すぎる死から一年が経とうとする中で、あらためてその歌声が多くの人の耳に届けられていたことは、この年の音楽シーンを語るうえで欠かせない一コマだろう。

2011年という年は、震災を経て多くの人が音楽の力や意味を問い直した年でもあった。派手なチャートアクションよりも、じっくりと聴かせる歌、確かな歌唱力に裏打ちされた楽曲が支持を集めた背景には、そうした時代の空気も無関係ではなかったはずだ。JUJUの「LULLABY OF BIRDLAND」が年の瀬に1位を飾ったことは、流行の最先端を追うだけではなく、歌そのものの普遍的な価値に立ち返ろうとするリスナーの姿勢を映し出していたのではないだろうか。ジャズスタンダードという時代を超えて歌い継がれてきた楽曲を現代的な感性で蘇らせた一曲が、この週のTOP10の頂点に立っていたことは、あらためて振り返る価値のある出来事だと思う。

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2011年12月18日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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