TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年7月4日放送)

TOKIO HOT 100 2010-07-04 放送回ランキング ランキング

本ページには広告(Amazonアソシエイト・楽天アフィリエイト等)を含みます。

2010年7月4日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年7月4日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年7月4日放送分の「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、THE CHEMICAL BROTHERSの「SWOON」だった。90年代半ばのビッグビート・ムーブメントを牽引したトム・ローランズとエド・シムオンズによるこの英国の重鎮デュオは、当時アルバム「Further」を携えて活動していた時期にあたる。同作は映像作家アダム・スミスとの共同制作による長編フィルムを伴うコンセプチュアルな作品として話題を呼び、単なるダンスミュージックの枠を超えた「体験としての音楽」を志向していたことがよく知られている。「SWOON」はそうした流れの中に置かれたトラックであり、反復するシンセのフレーズと高揚感のあるビルドアップが特徴的で、フロアだけでなくラジオの流れの中でも独特の浮遊感を放っていたことが想像される一曲だ。

この週のTOP10を眺めると、2010年という年ならではの空気が色濃く漂う。同年6月から7月にかけて南アフリカで開催されたサッカーワールドカップの熱気は、チャートにも明確に影を落としていた。KREVAの「成功」がJ-WAVE FOOTBALL FEVER REMIXとしてランクインしていることや、SUPERFLYの「タマシイレボリューション」、EXILEの「VICTORY」といった力強いタイトルの楽曲が並ぶさまは、まさにあの夏、日本中がテレビの前で一喜一憂していた記憶と重なる。そして10位のSHAKIRA feat. FRESHLYGROUNDによる「WAKA WAKA(THIS TIME FOR AFRICA)」は、大会の公式アンセムとして世界的に流れ続けた曲であり、この週のチャートそのものがワールドカップイヤーの記録として読み解けるラインナップになっている。

一方で、KYLIE MINOGUEの「ALL THE LOVERS」やEMINEMの「NOT AFRAID」は、それぞれこの年に発表されたアルバム「Aphrodite」「Recovery」を象徴する楽曲であり、ポップとヒップホップの両極からその年のグローバルシーンを支えていた存在感を思い出させる。国内勢では木村カエラの「RING A DING DONG」、久保田利伸の「LOVE RAIN ~恋の雨~」、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「マジックディスク」が並び、邦楽と洋楽、ダンスミュージックとロック、バラードが等しく共存していたのもこの時代のシティポップ的な選曲感覚を物語っている。

改めて振り返ると、この週の1位がTHE CHEMICAL BROTHERSであったことは象徴的だ。ワールドカップの熱狂や国内アーティストの躍進が目立つ中で、あえて実験精神に満ちた英国のエレクトロニックデュオが頂点に立っていたという事実は、当時の「TOKIO HOT 100」がジャンルやお祭り気分に流されず、音楽そのものの質を軸に選曲していたことを感じさせる。時代の熱と、変わらぬ音楽への眼差しが同居した一週間だったと言えるだろう。

🎧 この曲を聴くなら[PR]

2010年7月4日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

ワイヤレスでも高音質で[PR]

次の週(2010年7月11日) »

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました