TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2010年2月7日放送)

TOKIO HOT 100 2010-02-07 放送回ランキング ランキング

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2010年2月7日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2010年2月7日放送回)。

この週の音楽シーン

2010年2月7日放送のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、オーストラリア出身のギタリスト、ORIANTHIによる「ACCORDING TO YOU」だった。当時、彼女の名は単なる新人シンガーソングライターとしてではなく、卓越したギターテクニックを持つプレイヤーとして音楽ファンの間で急速に広まりつつあった。若くしてスティーヴ・ヴァイやカルロス・サンタナといった名うてのギタリストたちと共演してきた実績を持ち、その存在感は決して「歌もの」の枠に収まるものではなかった。ロックの骨太なリフと、ポップな歌メロが同居する「ACCORDING TO YOU」は、ギターという楽器そのものの魅力を前面に押し出しながらも、ラジオでかかるヒットソングとしての親しみやすさも兼ね備えた一曲であり、この週のチャートの顔にふさわしい存在感を放っていた。 この週のTOP10を眺めると、8位に「THIS IS IT」がランクインしているのが目に留まる。マイケル・ジャクソンが世を去ってから半年余りが過ぎた時期であり、未公開だった来日公演本番前のリハーサル映像をまとめた作品が世界中で話題を呼んでいた頃だ。ORIANTHIがその制作過程でギタリストとして関わっていたことは広く知られており、1位と8位という形で図らずも重なり合うふたつの楽曲が、当時のシーンの空気を象徴しているように感じられる。 一方で邦楽勢も存在感を示していた。2位の東京スカパラダイスオーケストラ「流星とバラード」は、インストゥルメンタルバンドとして長年活動してきた彼らが、様々なボーカリストを迎えて楽曲を作り上げてきた歴史の延長線上にある一曲であり、スカという音楽性を日本のリスナーに根付かせてきたバンドらしい仕上がりだった。3位の秦基博「アイ」は、透明感のある歌声と繊細な歌詞世界で支持を広げていたシンガーソングライターの代表曲のひとつであり、7位の阿部真央「未だ」とともに、当時勢いを増していた等身大の女性・男性シンガーソングライターの潮流を感じさせる。4位のCHEMISTRYや10位の木村カエラは、2000年代から続く日本のポップス・R&Bシーンの厚みを物語る存在だった。 洋楽勢では、5位のJAMIE CULLUMがジャズ的な感性をポップスに溶け込ませたセンスを見せ、6位のALICIA KEYSは力強いソウルフルな歌唱でリスナーの心を掴んでいた。9位のCORINNE BAILEY RAEもまた、柔らかなソウル・フォークの質感で独自のポジションを築いていたアーティストである。 このようにTOP10を見渡すと、ロック、ソウル、ジャズ、Jポップ、スカと多彩なジャンルが同居し、国内外の垣根を感じさせないプレイリストになっているのがTOKIO HOT 100らしさだったと言える。2010年という年は、CDセールスの縮小と配信文化の広がりが同時に進行し始めていた過渡期でもあり、こうした多様な選曲がラジオを通じてリスナーに届けられていたこと自体に、当時ならではの価値があったのではないだろうか。ORIANTHIの1位という結果は、ギタリストとしての実力とポップスとしての完成度が両立し得ることを示した象徴的な出来事として、今振り返っても興味深い一週間だった。

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2010年2月7日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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