TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年11月29日放送)

TOKIO HOT 100 2009-11-29 放送回ランキング ランキング

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2009年11月29日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年11月29日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年11月29日放送分のTOKIO HOT 100で1位に輝いたのは、ノラ・ジョーンズの「CHASING PIRATES」だった。彼女がジャズの香りを纏った歌声でデビューしたのは2002年のこと。あれから七年、この曲を含むアルバム『The Fall』では、ロサンゼルスでの制作を経てエレクトリックギターやビンテージ感のあるリズムを取り入れ、これまでのアコースティックで内省的なイメージから一歩踏み出した音作りに挑戦していた時期だった。派手さはないが、揺らぐようなグルーヴと乾いた質感のサウンドが、深夜のドライブにもよく似合う一曲として、多くのリスナーの耳に残ったのではないだろうか。

この週のTOP10を見渡すと、2009年という年がいかに特別な一年だったかが浮かび上がってくる。2位には「THIS IS IT」でマイケル・ジャクソンの名がある。同年6月に彼が急逝したことは世界中に衝撃を与え、遺されたリハーサル映像をもとにしたドキュメンタリー映画とそのサウンドトラックは、喪失の悲しみとともに彼の音楽的偉業を改めて世に知らしめる出来事となった。ラジオから流れるこの曲を耳にするたび、多くの人がその年の出来事を思い返したはずだ。

3位には、レディー・ガガの「BAD ROMANCE」。奇抜なビジュアルと強烈なフックを持つこの曲は、彼女がポップスターとしての地位を確立していく過程の象徴的な存在であり、2000年代末から2010年代にかけてのポップシーンの転換点を体現していたと言える。4位のジャネット・ジャクソンの「MAKE ME」とあわせて見ると、ジャクソン家の音楽的血脈と、その周辺で新たな才能が台頭していく時代の空気が伝わってくる並びだ。

国内勢に目を向ければ、5位に大橋トリオの「WINTERLAND」。冬の訪れを感じさせるタイトル通り、季節の変わり目にふさわしい繊細な楽曲づくりで独自の世界観を築いていた彼らしい一曲だ。6位のSUPERFLYは「DANCING ON THE FIRE」で力強いロックンロールを聴かせ、7位のサンボマスターは「ラブソング」でストレートな熱量を届けている。バンドサウンドの生々しさと、ポップスの洗練が同じチャートの中で共存していたのがこの時期の面白さだった。

8位には安室奈美恵の「MY LOVE」。長年にわたり第一線でシーンを牽引してきた彼女らしい、洗練されたR&B色の強い楽曲だ。9位にはBON JOVIの「WE WEREN’T BORN TO FOLLOW」がランクインしており、ベテランバンドの安定感も光る。そして10位には、スガシカオがMUMMY-Dを迎えた「はじまりの日」。異なるフィールドで活動するミュージシャン同士のコラボレーションは、当時のJ-POPシーンにおいてジャンルの垣根が徐々に低くなっていたことを示す一例でもあった。

洋楽・邦楽、ロック・ポップス・R&B、ベテラン・新鋭が入り混じったこの週のランキングは、2009年という年の音楽シーンの豊かさと多様さをそのまま切り取ったような顔ぶれだ。ノラ・ジョーンズの静かな存在感が首位に立っていたことも含め、時代の空気を今聴き返してみると、また違った発見があるかもしれない。

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2009年11月29日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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