TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年12月6日放送)

TOKIO HOT 100 2009-12-06 放送回ランキング ランキング

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2009年12月6日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年12月6日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年12月6日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはノラ・ジョーンズの「CHASING PIRATES」だった。当時発表されたアルバム『The Fall』からのリードトラックで、それまでのジャジーで温かみのあるピアノ弾き語りのイメージから一歩踏み出し、エレキギターやベースを前面に出したロック/オルタナティブ寄りのサウンドが印象的な一曲だった。ニューヨークを離れロサンゼルスでレコーディングされたことも話題になり、彼女自身の音楽的な変化を象徴する曲としてリスナーに受け止められていたように思う。深夜にひとりで聴くと、そのミステリアスで少し陰影のある曲調が際立ち、都会の夜にふさわしい選曲として1位に支持されたのも納得できる。

この週のTOP10を見渡すと、2009年末という時代の空気が色濃く映し出されている。2位にはレディー・ガガの「BAD ROMANCE」がランクインしており、まさに彼女が世界的なアイコンへと駆け上がっていく真っ只中の楽曲だ。インパクトの強いビジュアルとエレクトロポップの融合は、その後の2010年代のポップシーンの方向性を先取りするものだったと言える。4位のマイケル・ジャクソン「THIS IS IT」は、前年に急逝した彼を偲ぶ形で公開された同名ドキュメンタリー映画とともに広く聴かれた曲で、この時期のチャートには彼への追悼と再評価の空気が漂っていたことがうかがえる。

国内アーティストの存在感も見逃せない。3位には東京事変の「能動的三分間」がランクイン。椎名林檎を中心としたバンドが持つ独特のポップセンスと実験精神が凝縮された楽曲で、邦楽ロックシーンの中でも異彩を放っていた時期だ。5位のBUMP OF CHICKENによる「R.I.P.」は、バンドらしい内省的で骨太なロックナンバーであり、当時の邦ロックファンから根強い支持を集めていた。6位のJUJUや9位のRIP SLYMEといった顔ぶれからも、R&Bやヒップホップが日常的にラジオから流れていた時代の多様性が感じられる。

海外勢では7位にジャネット・ジャクソン「MAKE ME」、8位にリアーナ「RUSSIAN ROULETTE」、10位にブリトニー・スピアーズ「3」と、女性アーティストたちの存在感が際立つ顔ぶれとなっている点も興味深い。2009年という年は、ポップスの世界的な主導権が男性から女性アーティストへとシフトしていく転換点のひとつだったとも言え、このチャートの並びはその空気を的確に切り取っている。

こうして改めて眺めると、この週のTOP10は洋楽・邦楽、ジャンルの垣根を越えて、当時のリスナーがどんな音を求めていたのかを鮮やかに教えてくれる。ノラ・ジョーンズという実力派シンガーが変化を遂げながら支持を集めていたこと自体が、2009年末という時代の耳の豊かさを物語っているのではないだろうか。

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2009年12月6日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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