TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2009年9月27日放送)

TOKIO HOT 100 2009-09-27 放送回ランキング ランキング

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2009年9月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2009年9月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2009年9月27日放送の「TOKIO HOT 100」でトップに立ったのは、MIKAの「BLAME IT ON THE GIRLS」だった。レバノン生まれ、イギリス育ちというコスモポリタンな出自を持つシンガーソングライターは、2007年の「Grace Kelly」で一躍脚光を浴び、クラシックの素養とグラムポップ、ミュージカル的な華やかさを併せ持つ独自のスタイルでシーンに新風を吹き込んだ存在だった。この曲はセカンドアルバム「The Boy Who Knew Too Much」からのシングルで、跳ねるようなビートと大げさなくらいドラマチックなコーラスワークが持ち味。当時のポップスがまだアナログな高揚感と電子的な質感の間で揺れていた時期に、その両方を軽やかに横断してみせる作家性が支持を集めた理由のひとつだろう。

この週のチャート全体を眺めると、洋楽と邦楽が実に自然な形で混在しているのが印象的だ。2位にはAIの「STORY [RE-BORN]」、3位にSUPERFLYの「恋する瞳は美しい」、4位に平井堅の「CANDY」と、日本人アーティストが上位に並ぶ一方で、5位にMUSE、6位にホイットニー・ヒューストン、7位にマドンナと、世界的なビッグネームも堂々とランクインしている。MUSEの「UPRISING」はアルバム「The Resistance」を象徴するナンバーで、プログレッシブロックの構築美とスタジアム級のスケール感を兼ね備えた楽曲。ホイットニーの「MILLION DOLLAR BILL」は長い沈黙を経ての復帰作からの一曲で、彼女の声にまた新たに耳を傾けたいというリスナーの熱がうかがえる。マドンナの「CELEBRATION」はベストアルバムに収録された新曲で、キャリアを重ねてなお踊らせる曲を作り続けるアーティストの矜持が滲む一曲だった。

8位のMICHIによる「YOU」、10位の倖田來未「PHYSICAL THING」も含め、このチャートはR&Bやダンスミュージックのグルーヴを軸に、国内外の垣根なくヒット曲を並列に評価するという、当時のラジオチャート番組らしい姿勢がよく表れている。そして9位に位置していたブラック・アイド・ピーズの「I GOTTA FEELING」は、後にこの年からから翌年にかけて世界中のクラブやパーティーで鳴り響くことになる大定番へと成長していく曲だが、この時点ではまだそのポテンシャルの入り口に立っていたにすぎない。今振り返ると、のちの爆発的な浸透を知っているだけに感慨深いポジションだ。

2009年という年は、音楽の聴かれ方そのものが静かに変化していた時期でもある。CDセールスからデジタル配信への移行が進み、リスナーが国境を意識せずに新しい音楽と出会える環境が整いつつあった。そうした空気のなかで、MIKAのような越境的なアーティストが首位に立ったことは象徴的に思える。ジャンルや出自にとらわれず、ポップミュージックの快楽そのものを追求する姿勢は、このチャートに並んだ他の楽曲群とも響き合っていた。あらためて聴き返すと、それぞれの曲が持つ個性の強さと、それでも並べたときに生まれる不思議な調和が、この週のTOP10の面白さだったのだと感じさせられる。

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2009年9月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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