TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2008年7月27日放送)

TOKIO HOT 100 2008-07-27 放送回ランキング ランキング

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2008年7月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2008年7月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2008年7月27日のTOKIO HOT 100を眺めていると、まず目に飛び込んでくるのが1位のCOLDPLAYによる「VIVA LA VIDA」だ。この曲を含むアルバム『Viva la Vida or Death and All His Friends』はプロデューサーにブライアン・イーノを迎えたことで大きな話題を呼び、それまでのCOLDPLAYが持っていた繊細でメランコリックなギターサウンドから一歩踏み出し、オーケストラルで祝祭的なスケール感を獲得した作品として語られていた。ストリングスの高揚感とシンプルなコードの反復が生み出す推進力は、ラジオで流れた瞬間に耳を奪う強さがあり、この時期の洋楽ロックシーンの中でも象徴的な一曲として記憶されている人は多いだろう。当時、世界的にバンド編成のロックがフェスやラジオの主役を担っていた空気の中で、この曲が日本の都市型ラジオのチャート最上位に位置していたことは、洋楽と邦楽が同じ土俵で聴かれていた2000年代後半らしい光景だったと言える。

TOP10全体を見渡すと、その多様さがこの時代のTOKIO HOT 100らしさを物語っている。キマグレンの「LIFE」やCRYSTAL KAYの「ONE」といった国内アーティストの楽曲が上位に並び、PERFUMEの「LOVE THE WORLD」がテクノポップの文脈を携えて4位に入っているのも印象的だ。PERFUMEはこの前後の時期、中田ヤスタカのサウンドプロダクションによって独自のポジションを確立していく最中で、シティポップ的な洒脱さとエレクトロの冷たさが同居するサウンドが、洋楽と隣り合って鳴らされることに違和感がなかったのがこの番組の面白さでもあった。GREEEENの「キセキ」も5位に入っており、この曲は後に国民的なヒットとして長く歌われ続けることになるが、この時点ではまだチャートの中の一曲として存在していたことが興味深い。

洋楽勢に目を向ければ、PRIMAL SCREAMやZEBRAHEAD、BECKといった名前が並び、ロックからオルタナティブ、エレクトロニカ的な質感まで幅が広い。BECKの「GAMMA RAY」が収録されたアルバム『Modern Guilt』はデンジャー・マウスがプロデュースを手掛けたことで話題になり、ローファイでありながら緊張感のあるビートメイキングが評価されていた。こうした作家性の強い作品が、サザンオールスターズの「I AM YOUR SINGER」のような国民的バンドの楽曲と並列にランクインしているのも、当時のラジオチャートが持っていた懐の深さを感じさせる。

2008年という年は、iPodやiTunesが音楽の聴き方の主流になりつつありながらも、まだCDやラジオが情報発信の重要な軸として機能していた時代だった。TOKIO HOT 100はそうした過渡期において、洋楽と邦楽、メジャーとインディー、ロックとエレクトロニカを一つの時間軸に並べることで、リスナーに新しい発見を提供していたのだろう。COLDPLAYの荘厳なメロディが1位に輝いたこの週のチャートは、ジャンルの境界が緩やかに溶け合っていた時代の空気を、今聴き返しても鮮やかに伝えてくれる。

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2008年7月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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