TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2007年4月1日放送)

TOKIO HOT 100 2007-04-01 放送回ランキング ランキング

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2007年4月1日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2007年4月1日放送回)。

この週の音楽シーン

2007年4月1日、新年度が幕を開けたばかりのこの週、「TOKIO HOT 100」の頂点に立っていたのはスコットランド出身の4人組ロックバンド、THE FRATELLISの「FLATHEAD」だった。ざらついたギターリフと手拍子のようなビート、酒場で肩を組んで歌うような荒々しい高揚感を持つこの曲は、当時アップルのiPod・iPod nanoのテレビCMに起用され、シルエットダンサーが踊る映像とともに日本中のお茶の間にまで浸透した一曲だ。CM発というきっかけはありながらも、単なる話題性だけでなく、2000年代半ばに再燃していたUKロックリバイバルの空気――アークティック・モンキーズやカイザー・チーフスらが牽引したギターロックの熱気――を象徴する存在として、洋楽リスナーの間でも支持を集めていた。デビューアルバム「Costello Music」からのこの一曲は、パブロックの猥雑さとブリットポップ的な高揚感を併せ持ち、聴くたびに背中を押されるような不思議な推進力を持っていた。

この週のチャートを見渡すと、2007年という年がいかに多彩な音楽が同居していた時代だったかがよくわかる。2位にはANGELA AKIの「サクラ色」。ピアノ弾き語りをルーツに持つ彼女の楽曲は、春という季節と重なり合いながら、多くのリスナーの心に染み入った。3位のNE-YOによる「BECAUSE OF YOU」は、当時のUSチャートを賑わせたR&Bの潮流をそのまま日本に運んできた存在で、洗練されたメロウネスが際立つ。4位のYUI「CHE.R.RY」は、彼女がガールズロックの枠を超えてよりポップな側面を見せ始めた時期の楽曲で、軽やかなギターカッティングとキャッチーなメロディが印象的だ。5位のアヴリル・ラヴィーンによる「GIRLFRIEND」も、この年を代表するポップパンクアンセムとして世界的にヒットしていた。

邦楽勢もまた層が厚い。6位のMr.Children「彩り」は、バンドが円熟期に差し掛かる中で見せた、丁寧に紡がれたメロディラインが心に残る一曲。7位のレミオロメン「茜空」は、フォークロック的な温かみと日本語詞の情景描写が季節の変わり目によく似合う楽曲だった。9位には宇多田ヒカルの「FLAVOR OF LIFE」がランクインしており、この曲がのちに長く語り継がれる代表曲のひとつとなっていくことを思うと、この週のチャートにその名があること自体が興味深い記録と言える。10位のBONNIE PINK「ANYTHING FOR YOU」も、彼女らしい英語詞のポップスセンスが光る一曲だ。

洋楽・邦楽、ロック・R&B・ポップスが自然に混ざり合い、ひとつのチャートの中で共存していたこの週の並びは、当時のラジオが持っていた選曲の幅広さと、リスナーがジャンルを問わず良い音楽を求めていた空気をよく映し出している。iPodのCMという一つの入り口から火がついたTHE FRATELLISの「FLATHEAD」が、洋楽ロックへの扉を開くきっかけになったリスナーも少なくなかったはずだ。8位にはベン・ウェストビーチのクラブ・ソウル寄りのトラックもランクインしており、当時のダンスミュージックシーンの多様さも垣間見える。2007年という年、季節の変わり目に鳴っていたこれらの楽曲群を振り返ると、ジャンルの垣根が今よりも柔らかく、ラジオというメディアがその橋渡し役を担っていた時代の空気が、あらためて懐かしく蘇ってくる。

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2007年4月1日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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