TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2005年11月27日放送)

TOKIO HOT 100 2005-11-27 放送回ランキング ランキング

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2005年11月27日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2005年11月27日放送回)。

この週の音楽シーン

2005年11月27日放送回のTOKIO HOT 100で首位に立ったのは、マドンナの「HUNG UP」だった。この曲はアルバム『Confessions on a Dance Floor』からのシングトで、ABBAの名フレーズをサンプリングしたトラックとして世界中で話題になった一曲。デビューから20年以上のキャリアを重ねてなお、あえてストレートな四つ打ちのダンスフロア回帰を選んだところに、当時のマドンナの矜持が滲んでいた。ミラーボールが似合うシンセの輝きと、踊ることそのものへの衝動を煽るビートは、シーンの流行がどうであれ「踊るための音楽」を作り続けてきた彼女の一貫性を感じさせるものだった。

この週のTOP10を見渡すと、洋楽と邦楽が肩を並べる構成そのものがTOKIO HOT 100らしさを物語っている。2位にはCHEMISTRYの「ALMOST IN LOVE」、3位には安室奈美恵の「WHITE LIGHT」がランクインしており、国内の実力派ボーカリストたちが存在感を放っていた。安室奈美恵はこの時期、ダンサブルな路線とメロウな路線を行き来しながら自身のスタイルを模索していた頃で、「WHITE LIGHT」もその試行錯誤の中にある楽曲として聴くことができる。

4位の平井堅「POP STAR」は、それまでのバラード中心のイメージから一歩踏み出し、ポップなグルーヴを取り入れた楽曲として印象に残る。5位のPHARRELLは、The Neptunesの片割れとしてヒップホップ/R&Bのビートメイクを牽引してきた人物がソロアーティストとして前面に出てきたタイミングであり、当時のブラックミュージックのトレンドを象徴する存在だった。6位のDESTINY’S CHILDもまた、グループとしての終盤期にありながら安定したクオリティを示していた。

邦楽勢に目を向けると、7位のレミオロメン「粉雪」は、この年を代表する冬のバラードとして多くのリスナーの記憶に刻まれた曲。切なさと透明感を兼ね備えたメロディは、季節感を大切にする日本のリスナーの感性に強く訴えかけるものだった。8位には東京事変の「修羅場」がランクイン。椎名林檎を中心としたバンドとしての緊張感あるサウンドは、当時の邦楽ロックシーンに独特の存在感を放っていた。9位の森山直太朗「風花」も、季節を意識した情感豊かな楽曲であり、7位の「粉雪」と合わせて聴くと、この年の冬がいかに「静かな叙情」を求めていた時代だったかが伝わってくる。10位の東京スカパラダイスオーケストラ「追憶のライラック」は、インストゥルメンタル主体のバンドが持つ演奏力の高さと、ゲストボーカルを迎えた楽曲づくりの妙が光る一曲だった。

こうして振り返ると、この週のTOP10は洋楽のダンスミュージックの復権と、邦楽における季節感豊かなバラード、そしてバンドサウンドの充実という、複数の潮流が同居していたことがわかる。マドンナが体現した「踊ることの純粋な喜び」と、レミオロメンや森山直太朗が描いた「冬の静けさ」が同じチャートの中で並び立っていたのは、今聴き返しても興味深い対比といえる。ラジオという媒体が持つ選曲の自由さ、ジャンルを横断して良い音楽を届けようとする姿勢が、このTOP10には色濃く表れている。当時のリスナーがどんな気持ちでこれらの曲を聴いていたのか、想像しながら聴き直すのも一興だろう。

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2005年11月27日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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