TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2004年9月12日放送)

TOKIO HOT 100 2004-09-12 放送回ランキング ランキング

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2004年9月12日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2004年9月12日放送回)。

この週の音楽シーン

2004年9月12日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位には宇多田ヒカルの「EASY BREEZY」が輝いていた。この曲はアメリカでの活動も視野に入れていた時期の作品で、英語詞を軸にしたダンスチューンとして、それまでの日本語詞中心の宇多田像とは一線を画す仕上がりだった。国内外のマーケットを同時に見据えるアーティストとしての姿勢が色濃く表れた一曲であり、TOKIO HOT 100という洋楽・邦楽をボーダーレスに並べるチャートの性格とも見事に噛み合っていたと言える。

2位にはR.ケリーの「HAPPY PEOPLE」がランクイン。2000年代前半のR&Bシーンは、メロウなグルーヴと洗練されたビートメイクが主流で、ダンスフロアとラジオの両方で機能する楽曲が求められていた時代だった。3位のBUMP OF CHICKENと4位のaikoは、当時のJ-POPシーンを支えたバンド・シンガーソングライターの代表格で、洋楽と邦楽が同じテーブルに並ぶこの番組の編成方針を象徴する組み合わせだ。BUMP OF CHICKENの「オンリー ロンリー グローリー」は疾走感のあるギターロックとしてバンドサウンドの熱量を伝え、aikoの「花風」は独特の言葉選びとメロディラインで多くのリスナーを引きつけていた。

5位の奥田民生、6位のBIRDといった顔ぶれも興味深い。ユニコーン解散後もソロで独自の音楽性を貫いた奥田民生と、ジャジーでソウルフルな歌声を持つBIRDが並ぶことで、2004年という年が多様な音楽的アプローチを許容する成熟したシーンだったことが窺える。7位にはネリーがジャヘイムをフィーチャーした「MY PLACE」がランクイン。ヒップホップとR&Bのクロスオーバーが加速していた時期であり、フィーチャリング曲がヒットチャートに定着し始めた流れの一端を示す存在だ。

8位のリサ・ローブは90年代からシンガーソングライターとして活動を続けてきたアーティストで、アコースティックな質感を持つ「FOOLS LIKE ME」は当時のTOP10の中でも柔らかな存在感を放っていたはずだ。9位のスガシカオは日本語ファンクとでも呼ぶべき独自のグルーヴ感で支持を集め続けており、「クライマックス」もそのスタイルを踏襲した楽曲だった。そして10位にはフィジェットハウスやビッグビートの旗手であるファットボーイ・スリムの「SLASH DOT DASH」がランクイン。彼のトラックメイキングは当時のクラブミュージックの実験精神を体現しており、ラジオのフォーマットにダンスミュージックの先端を持ち込む役割を果たしていた。

このように2004年9月の週間TOP10を眺めると、邦楽ロック、シンガーソングライター、R&B、ヒップホップ、クラブミュージックまでが横並びになっている点が際立つ。ジャンルの壁を意識せずに「良い曲」を並べるという編成思想が、当時のラジオシーンの豊かさを支えていたことを、この一枚のチャートは静かに物語っている。

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2004年9月12日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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