TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年1月20日放送)

TOKIO HOT 100 2002-01-20 放送回ランキング ランキング

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2002年1月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年1月20日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年1月20日という日付を思い浮かべると、世紀をまたいだ高揚感がまだ音楽シーンの空気に残っていた頃だと感じる。J-WAVE「TOKIO HOT 100」のこの週のTOP10を眺めると、邦楽と洋楽が同じ土俵で鳴っていた時代の輪郭がくっきりと見えてくる。その中心にいたのが、1位に輝いたLOVE PSYCHEDELICOの「STANDING BIRD」だ。

LOVE PSYCHEDELICOは、ボーカルの声質から歌唱のニュアンス、バンドサウンドの質感まで、洋楽ロックのフォーマットを日本語詞で鳴らすというアプローチで登場し、多くのリスナーに新鮮な驚きを与えた存在だった。デビュー作からの勢いをそのまま持ち込んだような「STANDING BIRD」は、ノスタルジックでありながらどこか乾いた質感を持つギターロックで、当時のJ-WAVEが得意とした「洋楽的な耳で聴ける邦楽」という編成の象徴的な一曲だったと言える。彼らの音楽は、渋谷系以降のシティポップ的な洗練とも、ミクスチャー勢のアグレッシブさとも一線を画す、独自の位置取りをしていた。

この週のチャートを見渡すと、LOVE PSYCHEDELICOの1位に続いて、宇多田ヒカルの「TRAVELING」、LISAの「MOVE ON」、スガシカオの「青空」と、当時の邦楽シーンを牽引したアーティストたちの楽曲が並ぶ。宇多田ヒカルはこの時期、デビュー当初のR&B色から一歩踏み出し、より実験的で洗練されたサウンドプロダクションへと向かっていた時期であり、「TRAVELING」もそうした変化を体現する一曲だった。スガシカオの独特なファンクネスと日常を切り取る歌詞世界も、この頃のシーンに欠かせない存在感を放っていた。

一方でMR.CHILDRENの「君が好き」やDRAGON ASHの「LIFE GOES ON」がランクインしていることも見逃せない。ミスチルは国民的バンドとしての地位を固めつつあった時期で、安定感のあるロックサウンドを提供し続けていた。Dragon Ashはヒップホップとロックを融合させたミクスチャーサウンドの旗手として、日本のロックシーンに新しい風を吹き込んでいた存在だ。この2組が並ぶことで、当時の邦楽ロックが持っていた振り幅の広さがよくわかる。

そして後半にはTHE CHEMICAL BROTHERSの「STAR GUITAR」、SMASH MOUTHの「PACIFIC COAST PARTY」、GORILLAZの「19-2000」のリミックス、GREEN DAYの「POPROCKS AND COKE」と、海外アーティストの楽曲が並ぶ。ビッグビートやオルタナ、バーチャルバンドという新しい形態、パンクロックの継承者と、ジャンルも多岐にわたっている。これらが邦楽勢と同じTOP10の中で肩を並べていたということ自体が、当時のJ-WAVEが打ち出していた「洋楽と邦楽の垣根のないプレイリスト感覚」を象徴していたように思う。

2002年という年は、CDセールスの最盛期からの緩やかな変化が始まりつつも、まだフィジカルなヒット曲が街に溢れていた時代でもあった。ラジオから流れる曲がそのまま生活のBGMになっていたあの頃、LOVE PSYCHEDELICOの「STANDING BIRD」が1位に立っていたという事実は、洋楽的な感性を持った邦楽ロックが確かにメインストリームで輝いていた瞬間を切り取っている。このTOP10は、ジャンルや国境を軽やかに越えていた当時の音楽シーンの豊かさを、今あらためて教えてくれる貴重な記録だと言えるだろう。

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2002年1月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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