TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2002年1月13日放送)

TOKIO HOT 100 2002-01-13 放送回ランキング ランキング

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2002年1月13日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2002年1月13日放送回)。

この週の音楽シーン

2002年1月13日のTOKIO HOT 100を開くと、まず目に飛び込んでくるのは1位に輝いた宇多田ヒカルの「TRAVELING」だ。当時の日本のポップスの中で、彼女の存在は別格だった。R&Bやヒップホップのグルーヴ感を巧みに取り込みながら、それをあくまで日本語のポップソングとして成立させてしまう手腕は、10代でデビューして以来一貫している強みだったが、「TRAVELING」ではそのビート感覚がさらに洗練され、都市的でスピード感のあるサウンドスケープを描き出していた。ミュージックビデオでの近未来的なビジュアルも含め、単なるヒット曲を超えて「時代の気分」を可視化するような楽曲だったと言える。

2位にはMr.Childrenの「君が好き」がランクイン。バンドサウンドを基調にしながらも、桜井和寿のメロディセンスが際立つ楽曲で、宇多田ヒカルの打ち込み主体のサウンドとは対照的な、王道の歌もの路線がしっかりと支持を集めていたことがうかがえる。この二極が並び立つところに、当時の邦楽シーンの豊かさがあった。

3位と8位にランクインしたスガシカオの「青空」「CLOUDY」も見逃せない。ファンクネスの効いたグルーヴと、日常の機微をすくい上げる歌詞世界で独自の地位を築いていた彼が、同時期に2曲もチャートインしているのは、この時期の充実ぶりを物語っている。また4位のCHEMISTRYはデュオとして本格的にシーンに登場して間もない時期であり、伸びやかな歌声を活かしたR&Bバラード「YOU GO YOUR WAY」がここに入っていることからも、次世代の男性デュオ・グループが台頭してきた時代の空気を感じ取ることができる。

一方で後半には洋楽勢がしっかりと存在感を示している点も、TOKIO HOT 100らしい構成だ。5位のTHE CHEMICAL BROTHERSはビッグビートというジャンルを牽引してきたUKのユニットで、「STAR GUITAR」はダンスミュージックとロックの境界を溶かすような一曲。6位のENYAは幻想的で荘厳なサウンドスケープで独自の世界観を築いてきたアーティストであり、7位のLISAはUKのR&Bシンガーとしてクラブシーンからの支持も厚かった。9位のGORILLAZはデーモン・アルバーンによるヴァーチャルバンドとして当時大きな話題を呼んでおり、「19-2000」のリミックスがチャートに残っているのも象徴的だ。そして10位のGREEN DAYは90年代からのパンクリバイバルを牽引してきたバンドとして、変わらぬ存在感を保っていた。

邦楽ではR&Bやファンク、ロックバンドといった多様な音楽性がそれぞれの形でリスナーに届き、洋楽ではダンスミュージックからヴァーチャルバンドのプロジェクトまで、ジャンルの垣根を越えた選曲が並ぶ。この一週間のTOP10を眺めるだけでも、2002年という時代がいかに音楽的な実験と成熟が同居していた時期だったかが見えてくる。宇多田ヒカルの「TRAVELING」が1位に立っていたこの週は、まさにそうした多様性の縮図だったのではないだろうか。

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2002年1月13日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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