TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2000年10月22日放送)

TOKIO HOT 100 2000-10-22 放送回ランキング ランキング

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2000年10月22日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2000年10月22日放送回)。

この週の音楽シーン

2000年10月22日の「TOKIO HOT 100」で首位に立ったのは、マドンナの「MUSIC」だった。同年後半にリリースされたアルバム『Music』のタイトル曲で、プロデュースにはフランスの異才ミルウェイ・アマジャウが起用されている。「Ray of Light」期のアンビエントで幻想的なエレクトロニカから一転、ボコーダーで加工したギターリフとミニマルなビートを組み合わせ、ロービットで無機質な質感を前面に出した音作りは、当時のダンスミュージック/エレクトロクラッシュの潮流を大胆に取り込んだものとして語られてきた。カウボーイハットにグラサン姿でクラブに繰り出すMVのイメージも含め、90年代を代表するポップ・アイコンが世紀の変わり目にサウンドを更新してみせた一曲として、この週の1位はいまなお象徴的に振り返られる。

2位のレディオヘッド「Optimistic」は、アルバム『Kid A』からのナンバー。ギターバンドという既存の枠組みを自ら解体し、電子音とジャズ的な即興性を取り入れた実験的な作風へ舵を切った時期の楽曲であり、ロックの「その先」を模索する姿勢がリスナーに強い印象を残した。一方、3位のスガシカオ「Affair」は、ファンクやソウルのグルーヴを軸に、都会的で乾いた言葉選びの歌詞世界を築いていたシンガーソングライターらしい一曲。4位グリーン・デイ「Minority」は、90年代のポップ・パンクを牽引したバンドが、より骨太でストレートなロックンロールへと回帰していった時期の代表曲だ。

5位にはリッキー・マーティンの「She Bangs」がランクイン。90年代末から続くラテン・ポップのムーブメントの中心にいた彼らしく、情熱的なリズムとダンサブルな高揚感を持つナンバーである。6位のMr.Children「NOT FOUND」、7位の平井堅「LOVE OR LUST」は、いずれもソウルやR&Bの語法を日本語のポップスへと丁寧に落とし込んでいた時期の作品で、当時の邦楽シーンがブラックミュージックの要素を積極的に吸収していたことを物語る。8位のマット・ビアンコ「Cha Cha Cuba」は、80年代から続く洗練されたAOR/ソフィスティ・ポップの系譜を引く一曲で、世代を超えて愛される都会的な音像が心地よい。9位のカンディ「Don’t Think I’m Not」は、Xscapeでの活動でも知られるヴォーカリストらしい伸びやかなR&Bチューン。10位のBIRD「オアシス」は、ジャジーでメロウな質感を得意とする彼女らしい、都市の夜に寄り添うようなサウンドスケープを聴かせてくれる。

洋楽・邦楽を問わず、エレクトロニックな実験性とソウル/ファンクのグルーヴ、そしてポップスとしての普遍性が同居していたこの週のTOP10は、2000年という時代の音楽の多層性をコンパクトに映し出している。マドンナが打ち出した新しいダンスミュージックの形が、ジャンルを横断する形で並んだ他の楽曲群と響き合っていた瞬間として、いま聴き返しても発見の多いラインナップだと言えるだろう。

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2000年10月22日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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