TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1998年12月20日放送)

TOKIO HOT 100 1998-12-20 放送回ランキング ランキング

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1998年12月20日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1998年12月20日放送回)。

この週の音楽シーン

1998年12月20日放送の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いていたのはマライア・キャリーとホイットニー・ヒューストンが共演した「WHEN YOU BELIEVE」だった。この曲はドリームワークスのアニメーション映画「プリンス・オブ・エジプト」のために書き下ろされた楽曲で、90年代を代表する二人の女性シンガーが一堂に会するというだけで話題性は十分すぎるほどだった。当時、二人はともにソロで数々のヒットを飛ばしてきた大御所であり、その共演は単なるデュエット以上の“事件”として受け止められていたことを覚えている人も多いだろう。荘厳なオーケストレーションに乗せて交わされる伸びやかな歌声の応酬は、年の瀬の空気にふさわしい厳かさと高揚感を同時に運んできた。同じ週の5位にホイットニー・ヒューストンのソロ曲「UNTIL YOU COME BACK」がランクインしているのも興味深く、一人のアーティストが異なる曲で同時にチャート上位に食い込むという、勢いのある状態が伝わってくる。

TOP10全体を眺めると、1998年末という時代の多層性が見えてくる。2位のオフスプリング「PRETTY FLY(FOR A WHITE GUY)」は、パンクとポップの境界を軽やかに飛び越えるユーモラスなナンバーで、90年代後半のオルタナ/パンクリバイバルの空気を色濃く反映していた。3位のニュー・ラディカルズ「YOU GET WHAT YOU GIVE」は、青春の理想主義と皮肉を同居させた一曲として、当時のティーンから大人まで幅広く支持を集めた記憶がある。4位のジュエルによる「HANDS」は、フォーキーで内省的な歌声が持ち味のシンガーソングライターらしい一曲で、当時のアダルト・アルタナティブ/AORシーンの厚みを感じさせる。

6位には日本から唯一ランクインしたMISIAの「KEY OF LOVE」。デビュー間もない時期の彼女が、洋楽ヒットが居並ぶ国際的なチャートの中で堂々と存在感を示していたことは、当時のJ-POPシーンにおける新しい才能の台頭を象徴していたと言えるだろう。7位のアラニス・モリセット「THANK U」、8位のローリン・ヒル「TO ZION」は、いずれも90年代を代表する女性アーティストが内面と向き合いながら紡いだ楽曲であり、単なるヒットチャートを超えた表現の深さを持っていた。9位のU2「SWEETEST THING」は、バンドが長いキャリアの中で見せる柔らかな一面を伝える佳曲として、ロックファンの耳を捉えていた。10位のライラ「BABY,THIS IS FOR REAL」も含め、このTOP10はジャンルも国籍も世代も多様なアーティストが並び立つ、まさに“ハイブリッドな時代”のスナップショットだったと言える。

年末という季節感の中で1位に据えられた「WHEN YOU BELIEVE」は、映画音楽としてのスケール感と、二人のディーヴァの共演という特別感によって、この週のチャートを象徴する存在になっていた。今聴き返しても、その歌声の重なりからは当時のポップミュージックが持っていた大らかさと祝祭感が伝わってくる。

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1998年12月20日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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