TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1993年11月28日放送)

TOKIO HOT 100 1993-11-28 放送回ランキング ランキング

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1993年11月28日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1993年11月28日放送回)。

この週の音楽シーン

1993年11月28日のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」で1位に輝いたのは、当時15歳という若さで一躍脚光を浴びていたティーヴィン・キャンベルの「CAN WE TALK」だった。プリンス人脈から見出され、少年期から実力派シンガーとして注目を集めていた彼にとって、この曲は自身のキャリアを象徴する代表曲のひとつとなる。ベイビーフェイスが手がけたプロダクションは、当時のニュージャックスウィングからよりメロウで洗練されたR&Bへと移行しつつあった時代の空気を的確に捉えており、少年らしさを残しながらも大人びた歌唱表現を披露するティーヴィンの声は、多くのリスナーに新鮮な驚きを与えたはずだ。90年代前半のアメリカン・ブラック・ミュージックは、ベイビーフェイスやL.A.リードといったプロデューサー陣が主導する洗練されたメロディックR&Bが主流となりつつあり、この曲はまさにその潮流を体現する一曲だったと言える。

この週のチャートを見渡すと、ジャジー・ジェフ&フレッシュ・プリンスの「BOOM! SHAKE THE ROOM」がヒップホップ色の強いパーティーチューンとして存在感を放ち、ジョディ・ワトリーの「YOUR LOVE KEEPS WORKING ON ME」は洗練されたダンス・グルーヴでベテランらしい貫禄を見せている。ブライアン・アダムスの「PLEASE FORGIVE ME」やフィル・コリンズの「BOTH SIDES OF THE STORY」、マライア・キャリーの「DREAMLOVER」といった顔ぶれは、80年代から活躍する実力派と、90年代を象徴する新世代スターが共存していたこの時期のポップシーンの豊かさを物語っている。特にマライア・キャリーはこの年、圧倒的な歌唱力で世界的なポップアイコンへと駆け上がっていく真っ只中にあり、「DREAMLOVER」はその夏を象徴するヒットとして記憶している人も多いだろう。

邦楽勢としてはオリジナル・ラブの「接吻KISS」がランクインしているのも興味深い。渋谷系という言葉がまだ新しかった時代に、洋楽と肩を並べる形で邦楽がチャートに顔を出すこと自体が、当時のJ-WAVEらしい多様な選曲を象徴していたと言えるだろう。またペット・ショップ・ボーイズの「GO WEST」は、もともと村人(ヴィレッジ・ピープル)のカバーとして知られる楽曲で、90年代のクラブカルチャーとメインストリーム・ポップの境界が曖昧になっていく時代性を感じさせる存在だ。

こうして振り返ると、1993年秋という時期は、ヒップホップ、R&B、ロック、シンセポップ、そして邦楽までもが等しく並び立つ、実に懐の深いラジオチャートだったことが分かる。中でもティーヴィン・キャンベルの1位は、まだ幼さの残る歌声が確かな実力によって多くのリスナーの心を掴んだ瞬間として、90年代R&Bの黎明期を語るうえで欠かせない一曲だったのではないだろうか。

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1993年11月28日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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