TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(2016年1月3日放送)

TOKIO HOT 100 2016-01-03 放送回ランキング ランキング

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2016年1月3日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(2016年1月3日放送回)。

この週の音楽シーン

2016年最初の週を飾ったのは、ADELEの「HELLO」だった。前年秋にリリースされたこの曲は、世界中のヒットチャートを席巻し続けており、日本のTOKIO HOT 100でも新年一発目の1位という象徴的な位置を獲得した格好だ。留守番電話に語りかけるようなあの導入部、そこから広がっていくスケールの大きなサビは、当時ラジオでもテレビでも繰り返し流れ、街中のどこにいても耳にする状況を作り出していた。ADELE自身がしばらく沈黙していた時期を経てのカムバックだっただけに、その存在感の戻り方には圧倒的な説得力があった。声の力だけで空間を支配できる稀有な歌い手として、改めてポップスシーンの頂点に君臨した瞬間だったと言える。

2位には星野源の「WEEK END」がランクイン。ファンクやシティポップの要素を軽やかに取り込んだトラックメイキングは、当時の日本の音楽シーンにおいて独自の立ち位置を築きつつあった彼の作家性をよく示している。3位のCOLDPLAY「ADVENTURE OF A LIFETIME」は、アフリカンなギターリフを取り入れた明るいナンバーで、バンドとしての新しい引き出しを見せていた時期の楽曲だ。こうした海外の大型アクトが上位に並ぶ一方で、4位に電気グルーヴの「N.O. 2016」が入っているのがこの週らしい面白さだろう。90年代の名曲をリブートさせたトラックが、新年の空気の中で再び存在感を放っていたことがうかがえる。

5位のMETAFIVEは、高橋幸宏、小山田圭吾、砂原良徳、テイ・トウワ、LEO今井という顔ぶれによる、当時大きな注目を集めていたスーパーグループ。「DON’T MOVE」はエレクトロニックミュージックの最前線を感じさせる仕上がりで、日本の音楽シーンにおける実験と洗練の交差点を象徴する存在だった。6位のJUJUは、その伸びやかで力強いボーカルで安定した支持を集めていたシンガーであり、7位のサカナクションは「新宝島」でバンドとしての知名度をさらに広げていた時期にあたる。ダンスミュージックとロックバンドのサウンドを融合させるスタイルが幅広い層に届いていたことを物語る一曲だ。

8位のJUSTIN BIEBERは「SORRY」で、トロピカルハウスの流れを牽引していた頃。彼自身のキャリアにおいても大人のアーティストへと脱皮していく転換点にあった楽曲であり、この時期のポップスの潮流を語るうえで欠かせない存在だ。9位の藤巻亮太は、レミオロメンでの活動を経てソロとして歩み始めていた時期であり、「大切な人」はその等身大の歌声が支持を集めていたことを示している。10位のCHRIS BROWNは「FINE BY ME」で引き続きR&Bシーンの一角を担っていた。

こうして並べてみると、この週のTOP10は洋楽の大型ヒットと、日本国内で独自の進化を遂げつつあったアーティストたちが自然に共存していた、当時のラジオチャートらしいバランスの良さを感じさせる。ADELEという圧倒的な存在を頂点に据えつつ、電気グルーヴやMETAFIVEといった日本の音楽シーンの実験精神も並列に評価されていたことは、2016年という年がポップミュージックにとってどのような転換点だったかを振り返る手がかりになるだろう。

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2016年1月3日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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