TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1993年9月26日放送)

TOKIO HOT 100 1993-09-26 放送回ランキング ランキング

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1993年9月26日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1993年9月26日放送回)。

この週の音楽シーン

1993年9月26日の「TOKIO HOT 100」を振り返ると、1位に輝いたのはマライア・キャリーの「DREAMLOVER」でした。この曲は彼女らしい伸びやかな高音と、当時流行していたヒップホップ・ソウル的なグルーヴを融合させたナンバーで、90年代前半のアメリカのポップ・シーンにおけるR&B化の潮流を象徴する一曲だったと言えるでしょう。マライア・キャリーはすでにデビューから数年でトップスターの地位を確立していましたが、「DREAMLOVER」のような軽快でメロウな曲調は、彼女のキャリアの中でも一つの転換点として記憶されている方も多いのではないでしょうか。

この週のTOP10を眺めると、ブラック・ミュージックやAOR的な洗練さを持つ楽曲が数多くランクインしているのが印象的です。2位のダリル・ホールはホール&オーツとしての活躍で知られるヴォーカリストで、ソロとしても都会的でソウルフルな音楽性を貫いていました。3位のベイビーフェイスは、当時プロデューサーとしても引く手数多だった実力者で、この曲でも独特の甘く滑らかなヴォーカルとメロディセンスが光ります。4位のアース・ウィンド・アンド・ファイアーは、70年代から続くファンク/ソウルの巨匠たちですが、90年代に入っても現役感のあるサウンドを提示していたことがうかがえます。

5位のUB40による「(I CAN’T HELP)FALLING IN LOVE WITH YOU」は、エルヴィス・プレスリーの名曲をレゲエ・アレンジでカヴァーしたもので、ジャンルを越えて広く親しまれたヒットでした。オリジナルの持つロマンティックなメロディが、UB40ならではのゆったりとしたリズムに乗ることで新たな魅力を獲得していた点は、当時のリスナーにも新鮮に響いたはずです。7位にはビリー・ジョエルの「THE RIVER OF DREAMS」がランクイン。彼のようなベテラン・シンガーソングライターの楽曲が同時代のヒップな音楽群と並んでチャートに顔を出しているのも、この時代のFM局らしい多様性を感じさせます。

また8位のジャミロクワイ、9位のインコグニート、10位のポール・ウェラーといった名前からは、当時のUKにおけるアシッド・ジャズやネオソウル的な動きも見て取れます。ジャミロクワイはこの頃デビューしたばかりで、レトロなファンク・サウンドを新しい世代に提示する存在として注目され始めていた頃でしょう。インコグニートもまた、UKのジャズ・ファンク・シーンを支えたグループとして知られ、ポール・ウェラーはザ・ジャムやスタイル・カウンシルを経て、ソロとしてソウルフルな音楽性を追求していた時期にあたります。

こうして見渡すと、1993年9月というこの週のチャートは、アメリカのメインストリームR&Bと、UK発のアシッド・ジャズ、そしてベテラン勢の楽曲が絶妙に共存していたことがわかります。マライア・キャリーの「DREAMLOVER」が首位に立ったこの週は、ジャンルの垣根が緩やかに溶け合っていた90年代前半の音楽シーンの豊かさを、今聴いても実感させてくれるラインナップだったのではないでしょうか。

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1993年9月26日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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