TOKIO HOT 100 ランキングアーカイブ(1990年12月30日放送)

TOKIO HOT 100 1990-12-30 放送回ランキング ランキング

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1990年12月30日放送の J-WAVE「TOKIO HOT 100」を振り返る回顧コラムです。当時のチャート上位曲を手がかりに、その週の音楽シーンを読み解きます。

本サイトは非公式のファンサイトです。チャートデータの出典:J-WAVE「TOKIO HOT 100」(1990年12月30日放送回)。

この週の音楽シーン

1990年も暮れようとしていたこの年の瀬、J-WAVE「TOKIO HOT 100」のトップに輝いていたのはスティーヴィー・Bの「BECAUSE I LOVE YOU」だった。フリースタイルと呼ばれる、ラテンのビート感とダンスミュージックのきらびやかさを融合させたジャンルの中でも、この曲は非常にわかりやすいメロディラインと甘い歌声で多くのリスナーの心を掴んだ一曲だ。80年代後半から90年代初頭にかけて、フリースタイルはアメリカの都市部を中心に大きなムーブメントとなっており、スティーヴィー・Bはその代表的な存在の一人として名を刻んでいた。ダンスフロアでの高揚感とラジオでのポップな聴きやすさを両立させたこの曲が年末のチャートを制していたことは、当時のアメリカの音楽シーンの多様性をよく物語っている。

この週のTOP10を見渡すと、1990年という年がいかに豊潤な時代だったかがよくわかる。2位にはジャネット・ジャクソンの「LOVE WILL NEVER DO」がランクインしている。前作「Rhythm Nation 1814」からのシングルで、洗練されたR&Bとポップスのバランス感覚は、当時のジャネットが押しも押されもせぬトップアーティストであったことを示している。3位にはマドンナの「JUSTIFY MY LOVE」。この曲はジャスティン・ウォーフィールドが原曲を手がけ、レニー・クラヴィッツが共作に関わったことでも知られ、囁くようなヴォーカルとインダストリアルなビートで当時大きな話題を呼んだ。ミュージックビデオの過激な表現が物議を醸したこともあり、90年代の幕開けを象徴する一曲としても記憶されている。

4位のラルフ・トレスヴァントは、ニュー・エディション出身のソロアーティストとして支持を集めていた時期で、「SENSITIVITY」はニュージャックスウィングの気配を漂わせながらも、しっとりとしたバラード的な魅力を持つ楽曲だった。5位のベット・ミドラーによる「FROM A DISTANCE」は、その包容力のある歌声で幅広い世代に届いた名曲で、翌年のグラミー賞でも高く評価されることになる。6位のアライアス、7位のウィルソン・フィリップス、8位のジョニー・ギル、9位のマライア・キャリー、10位のジャスミン・ガイと、ロック、AOR、R&B、そして当時デビューしたばかりの新星までが混在するラインナップは、まさに90年代初頭のアメリカン・ポップスの縮図と言えるだろう。

特にマライア・キャリーはこの年にデビューを果たしたばかりで、「LOVE TAKES TIME」はその圧倒的な歌唱力を改めて世に知らしめた楽曲だった。この後何年にもわたってチャートを席巻していく彼女のキャリアの、まさに始まりの時期を切り取ったランキングとも言える。

こうして振り返ると、1990年の年末というタイミングは、80年代的な音楽の名残と、90年代を予感させる新しい表現とが交差する興味深い瞬間だったことがわかる。フリースタイル、ニュージャックスウィング、正統派のバラード、そしてマドンナのような挑戦的な表現までもが同じチャートの中に共存していたこの週のTOP10は、当時のラジオがいかに多彩な音楽を届けていたかを物語る貴重な記録である。

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1990年12月30日付 TOP10(出典:J-WAVE TOKIO HOT 100)

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